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トラベル・トラベル・ポケモン世界
19話目 湖岸の戦場(中)
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れ」
 グレイはそう言い、ポケモンの入れ替えを行った。
 今までレパルダスがいた場所に、新たにギャラドスが現れた。
 水タイプかつ飛行タイプの、きょうあくポケモン。長い胴体をもつ青い龍のような外見をしながらも、体の一部にヒレがあったりして魚の特徴が残っているのが印象的なポケモンである。
「KK! 突撃!」
 ギャラドスは、チルタリスが“りゅうのはどう”を放ってくることもお構いなく、一直線に水上にいるチルタリスに向かって飛行して近づく。
 ギャラドスは、水をまとって相手に突撃する水タイプの攻撃技“たきのぼり”を発動し、チルタリスの“りゅうのはどう”を一方的に打ち消し、チルタリスを吹っ飛ばした。
 吹っ飛ばされながらも、チルタリスは“りゅうのはどう”でギャラドスに抵抗する。
 しかしギャラドスは、長い胴体でチルタリスの首にまきつき、締め上げ、そのまま下の湖の中にチルタリスを引きずり込もうとする。
 “みだれづき”で抵抗するチルタリスであったが、ギャラドスはチルタリスのフワフワな翼に噛みつき、引き千切る程の勢いで下方向に全力で引っ張る。
 翼を封じられたチルタリスは、なす術なく水中に引きずり込まれた。
 進化する前は魚のポケモンであったギャラドスは水中も自由に動ける。元々弱っていたチルタリスは、水中に引きずり込まれた後はギャラドスに一切抵抗できない。
 突如、湖に巨大な水柱が発生した。ギャラドスがチルタリスを、“たきのぼり”で天高く突き上げた時に発生したものである。
 とどめ、と言わんばかりにギャラドスは尻尾でチルタリスを叩き付け、チルタリスを砂浜に墜落させた。
 チルタリスは戦闘不能となっていた。



************
 現在の状況

グレイ側
 ギャラドス[呼び方:KK]  (小ダメージ)
 レパルダス[呼び方:レパ] (中ダメージ)
 ハピナス[呼び方:姐さん] (戦闘不能)
 ビビヨン[呼び方:ビビ]  (戦闘不能)

エレナ側
 アブソル  (無傷)
 ジュカイン (戦闘不能)
 リザードン (戦闘不能)
 チルタリス (戦闘不能)
************



「チルタリス、このままでは、まだアタシの目指す場所には届かないわ。でも、アナタだって頑張っているのよね。アタシのために戦ってくれてありがとう」
 エレナは、チルタリスをモンスターボールに戻しながらそう言った。
 さらにエレナは、グレイに向かって話しかける。
「アタシ最近、もっと強くなるために鍛錬を厳しくしていたの……その中で、ポケモンがアタシのために戦ってくれる事が当たり前じゃないって事を忘れてしまっていたわ。グレイ、その事をアタシに思い出させてくれて、本当にありがとう」
 エレナの言葉を聞いたグレイは
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