18話目 湖岸の戦場(前)
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、マグカルゴの“いわなだれ”をくらい続け、最終的には体力を削りきられた。
エレナにとっては、ハピナスの“メガトンパンチ”は、マグカルゴの“いわなだれ”の脅威には及ばないものであった。
グレイが指示を出す。
「姐さん! “カウンター”!」
ハピナスは、“みだれづき”で受けるダメージを倍返しにするために“カウンター”を発動するが、“みだれづき”は圧倒的に手数が多く、“カウンター”から漏れた攻撃がかなり多い。
「姐さん! いつもの感じで、とにかく全力攻撃!」
ハピナスは、拳から放たれる“メガトンパンチ”の他にも、脚での回し蹴り、頭突き、体当りなどの攻撃を態勢によって組み合わせながら効率的にチルタリスに攻撃してくるが、より多くダメージを受けているのはハピナスであった。
両者の激しい打ち合いの末、相手のハピナスは体力が尽き、戦闘不能となって倒れた。
チルタリスもそれなりにダメージを受けたようだが、まだ戦える様子である。
ハピナスを倒したエレナは、自分の実力が上がっているのだと確信する。
(アタシにとって、リザードンとチルタリスは、4番手と3番手なのよ。それなのに、グレイが『第2のエース』なんて言っていたハピナスを倒すことができた……これで、厳しくした鍛錬が無駄ではなかったと証明されたわ)
グレイは、倒れたハピナスに声をかけながらハピナスをモンスターボールに戻している。そんな光景を見ながら、エレナは思う。
(でも、『第2のエース』なんて言っても、結局はシャルラのマグカルゴの方が強かった訳なのだから、チルタリスが勝つのは当然のことかしらね……そうよ、グレイを相手に苦戦するようでは、シャルラに勝つことなんてできないわ!)
チルタリスの勝利が当然の結果。そう思ってしまったエレナは、ハピナスに殴られる痛みに耐えたチルタリスに、労いの言葉をかけることを忘れてしまっていた。
頑張ったポケモンを労う。例え当然の結果であっても、相手に勝利したポケモンに一言かける。それは悪人であるシャルラですらやっていることである。
グレイとエレナの戦いは続く。
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エレナ側
リザードン (小ダメージ)
チルタリス (中ダメージ)
アブソル (無傷)
ジュカイン (無傷)
グレイ側
ハピナス[呼び方:姐さん] (戦闘不能)
ギャラドス[呼び方:KK] (無傷)
ビビヨン[呼び方:ビビ] (無傷)
レパルダス[呼び方:レパ] (無傷)
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