18話目 湖岸の戦場(前)
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ンも少ない開けた場所。なかなか良い戦場だろ?」
グレイがそう声をかけてきた。
エレナは、グレイが見つけた湖岸の戦場を見渡す。
2人が立っている場所を含めて砂浜が広がっており、硬い岩が所々に存在している。砂浜に隣接する海のような湖は、陸からすぐに深くなっていた。
(深い水辺……なるほど、アナタのギャラドスが活躍できそうな戦場ね)
エレナは、グレイがこの場所を選んだ本当の理由を察した。しかし、それに文句を言うようなことはしない。
(グレイは確かに手強いトレーナーだと思うわ……でも、グレイが有利な状況でも関係なく勝てるぐらいじゃないと、シャルラには絶対に勝てない……! これくらいのハンデがちょうど良いわ)
エレナはこのバトルのルールを確認する。
「事前の連絡通り、4対4のバトルなのね?」
「ああ、エレナが持ってるポケモンは4体に増えたんだろ? オレの持ってるポケモンも4体だ。近くにポケセンあるから、全員で戦っても大丈夫だろ?」
「バトルフィールドの範囲はどこまで?」
「とりあえず砂浜は全部OK。砂浜じゃない所は、あっちはあの崖まで、あそこはあの変な木がある辺りまで。湖の方は、あの島みたいになってる小さい岩の所まで」
エレナの予想通り、グレイは陸だけでなく湖もバトルフィールドに含めてきた。
「じゃ、早速始めようぜ」
そう言い終わったグレイは、エレナから距離をとってポケモンを出す準備をし始めた。
「準備はいいか? 最初のポケモンは同時のルールだからな?」
「分かっているわよ」
グレイの言葉通りに、エレナとグレイは同時に1体目のポケモンを出した。
エレナは、最初はリザードンに戦わせることにしていた。
リザードン。炎タイプかつ飛行タイプの、かえんポケモン。手足があり二足歩行、体は橙色。大きな翼と尻尾があり、まるでドラゴンのような外見である。
リザードの進化後のポケモンであり、シャルラに敗れた後、特訓の末に成長してリザードンに進化したポケモンである。
次にエレナは、グレイが繰り出したポケモンに視線を移した。グレイの前には、ハピナスというポケモンが立っていた。
ハピナス。ノーマルタイプで、しあわせポケモン。ピンク色でたまごのような丸っこい体に、小さな手足がある。お腹にはカンガルーのようにポケットがあり、たまごが入っている。全体的に体毛がカールしていたりフワフワしていたりと、触り心地が良さそうな見た目をしている。
(『第2のエースが新たに仲間になった』なんてメールで言っていたから、どんな攻撃的なポケモンかと思ったら……ずいぶん防御寄りのポケモンね)
相手のハピナスを見ながらエレナはそう思った。
エレナとグレイは何回かバトルしているので、お互いに使うポケモンも戦術もある程度分かっている。そんな状
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