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魔法少女リリカルなのは 〜優しき仮面をつけし破壊者〜
StrikerS編
113話:互いが望む未来
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いるのか!? 結局は理想論だ!」
「あぁ確かにそうさ、俺の理想は綺麗事で、結局は理想論だ。


 ―――でも、理想だからこそ、現実にしたいんだよッ!」


 お互いの思いが言葉となって衝突する。しかし悲しいかな、やはり二人の主張は平行線、決して互いの意見を受け入れられない。


「またあの人£Bからの言葉か!? 戯言を、あれは|英雄〈ヒーロー〉だったからできたこと! 必ずしも望んだ通りになるとは限らないッ!」
「そうさ、望んだからと言って必ず叶う訳じゃない…。―――それでも、救いたいと思ってるよ! 大切な奴らがいるから、そいつらが目指す未来があるから! 助けてほしいって声があるから!」


 全ては無理かもしれない、救えずに消えてしまう命や声があるかもしれない。
 それでも手を伸ばすと決めたから。たとえ届かなかったとしても、掴めなかったとしても! 伸ばし続けると決めたのだから。


「―――だから、お前も必ず助ける!」
「ッ、黙れ!」


 ディケイドの言葉に、大声を上げて引き金を引く。
 唐突の攻撃に横っ飛びで回避し、剣を銃へと組み換え弾丸を放つ。


「助けるだと? 誰が頼んだ、そんなこと! 俺は救ってほしいなんて言ってないッ!」
「別に頼まれたわけじゃねぇ!



 ―――俺がお前を助けたい≠セけだッ!」



「なッ!? …何を、勝手な…ッ」
「だってそうだろう!? あの人£Bだって、頼まれてやってた訳じゃない!自分の意志≠ナ、思い≠ナッ! 戦ってきたんだ!!」


 だから俺は、お前も助ける。俺が助けたいから、放っておけないから!


〈〈 ATTACK RIDE・BLAST ! 〉〉
「「ぐぅッ!」」


 互いに同じカード、同じ数の弾丸を放ち、撃ち合う。その内の数発の弾丸は互いの体へ、命中した場所から火花を散らし後方へと飛ぶ。


「…お前に、あったことをッ。全部、理解できる訳じゃない! お前の気持ちを…全てわかるなんて都合のいいことを、言うつもりもないッ!」


 お前が感じたであろう孤独も、苦痛も、不安も、後悔も。
 全てお前自身にあった出来事だ。赤の他人がそれを理解しようなんて、普通誰だってできない。


「―――それでもッ、お前のその感情を分かち合うことができる!」
「ッ!」
「孤独も苦痛も後悔もッ、手を取り合えば少なくできる筈なんだ!」


 バッと腕を伸ばす。開かれた掌の先には……立ち上がるディエンド。
 ―――いや、そこにいるエクストラに。



「そう信じているから、手を伸ばすんだよ! きっとお前を助けられると、信じているから!」
「なんで…なんで、そこまで…ッ!?」
「なんで? ハッ
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