第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#15
PHANTOM BLOOD NIGHTMAREZ 〜Trust Ambivalent〜
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ラトの甲冑を砕きながら絶大の衝撃が双子を貫き、
互いに寄り添いながら巨木ごと吹き飛ばされた。
ソノ先に待つ、モノ。
「 “紅 蓮 珀 式 封 滅 焔 儀ッッ!!” 」
極限まで力を溜め込んだ、紅の魔術師最大の焔儀。
「 “炎 劾 華 葬!!
楓 絶 架ゥゥゥゥゥゥゥ――――――――――――ッッッッッッ!!!!!!” 」
発動の自在式を叩き込まれた火球が、
瞬時に巨大な高十字架へと変貌し撃たれた流法ごと
空前の速度で吹き飛ばされて来る双子と大樹を逆方向に弾き飛ばす。
ヴァッッッッッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォ
ォォォォォォォォォォォォォ―――――――――――――――――――――
――――――――ッッッッッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!
凄まじい衝撃の反響と炎撃の焦熱。
その二つが絡まり合い混ざり合い、無から生じる超エネルギーの如く、
爆増的累乗波及効果により封絶全域に轟き渡る。
『スタンド使い』 と “フレイムヘイズ”
その完全融合業 『流法式祁』
かつて、現代最強の紅世の王、
“狩人” フリアグネその存在をスベテを殲滅した
『究 極 の 流 法』
【スターダスト・タンデム・ブレイズ】
司令塔である空条 承太郎の神懸かり的な
状況分析能力、空間把握能力に拠り初めて発動を可能とし、
ゼロコンマ1秒タイミングがズレただけでもただの連撃に堕する神撃が今、
以前を遙かに凌ぐ威力を持って爆轟した。
「……」
「……」
互いの中間距離で、根本から宙に浮いた幻想の大樹が、
その内にティリエルとソラトを抱えたまま炎上していく。
舞い散る白金の燐光に真紅の火の粉が折り重なってたなびく。
死闘の終焉を告げる、寂滅の大気。
その下で、引力に惹かれるように承太郎とシャナは近づき、
そして互いの手を打ち合わせる。
澄み切った音が、福音のように響き渡った。
「終わった、わね」
「取りあえず、一段落と言った所か。
まだ油断は出来ねーがよ」
「うん」
『総力戦』 である為、無数在る戦いの一幕が降りたに過ぎないが、
それでもアイツらなら大丈夫だろう(シャナの脳裡では約一名欠けていたが)
という心情の許、二人は紅蓮に爆ぜる大樹を見つめた。
炎の墓標。
灼熱の光が、二人の風貌を紅く照らす。
ソノ、とき。
「!!」
「!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……!!
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!
ゴゴゴゴゴゴゴ
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