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NARUTO日向ネジ短篇
【いたずらなお月様】
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をちゃんと試してみたいの」

 自分の顔ではあれど、真剣な表情を向けてくる中身のヒナタにネジは応じる事にする。

「...判りました。俺の身体なら多少の無理は利くでしょうから、思う存分ナルト相手にやってみて下さい」

 ヒナタの顔で、ネジは不敵な笑みを浮かべた。



────そうして修行場で手合わせを始めて間もなく、その場に異変が起きた。

それをいち早く察知したヒナタ姿のネジは、広範囲の地面に気を付けろとナルトとネジ姿のヒナタに警戒を促し、その直後幾つも鋭利に隆起した地面が突き上がって三人を襲い、それらを避けつつヒナタ姿のネジは白眼で木立向こうに三人の術者を発見すると同時に、更にその三人とは距離を置いた場所に二人潜んでいるのを見つける。

 白眼を狙って来た者達───? その可能性もあるとすれば、今ネジはヒナタの姿であって、その自分が無闇に敵方に向かって行けばヒナタの白眼が狙われる……。本来の自分の姿であれば、万一の事があっても日向の呪印により白眼の能力は封じられるが───ヒナタは今、"ネジの中"に居る。


「ネジ、敵の居場所教えてくれッ。オレらで蹴散らしちまおーぜ!」

「え、えっと……」

「ナルト、無闇に突っ込むな、まずは応援を呼ぶべきだ。ヒナタ様、俺の傍から離れないで下さ───」

 突如、周囲に黒煙のようなものが生じ、それに巻かれたナルトは視界を奪われ、ネジとヒナタの白眼までその透視能力を失う。

「けほっ、けほ…っ(何なの、これ……急に、白眼が利かなくなった...?! ナルト君と、ネジ兄さんはどこ───あっ)」

 ネジ姿のヒナタは、右肩に鋭い痛みを感じた。背後から何者かに、細い突起のようなもので刺されたらしい。

───急激に、意識が遠のいてゆく。


(これは、ただの目眩しではない…! 白眼の透視能力すら封じるとは───とにかくこの黒煙を晴らさなければ)

 近くに居るはずのナルトとネジ姿のヒナタを巻き込まない程度に、ヒナタ姿のネジは回天を繰り出し黒煙を晴らすのを試みた。

…すると思惑通りに黒煙は晴れたが、少し離れた所で咽せているナルトは居ても、ネジ姿の中身ヒナタが見当たらない。

まさかと思いヒナタ姿のネジが白眼を凝らして周囲を探ると、先程の黒煙で透視能力を封じられたのは一時的だったらしく、すぐにまた視野を広げた先にぐったりした自分の姿をしたヒナタを抱え連れ去る1人と他二人を捉えた。


「ヒナタ、ネジ、無事か…ッ!? って、ネジいねぇ?!」

「───攫われた」

「はッ? マジかよ!? ヒナタなら分かっけど、何でネジが……」

「姿は俺でも中身はヒナタ様なんだ、説明している時間は無い…!」

「あ、おいヒナタ...?! つか何でネジ
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