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NARUTO日向ネジ短篇
【いたずらなお月様】
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すがネジ兄さん……私の身体を、何の抵抗もなく扱ってる...! 私なんて、自分の身体じゃないってだけで勝手が分からなかったのに───あ、でも私だっていつも修行の時兄さんの動きを見てるから、その動きをそのまま真似てみれば良かったのかな)

 感心しつつ、自身を顧みるネジ姿のヒナタ。

影分身のナルトらは、中空から多勢でヒナタに覆いかぶさり動きを封じようとしてきたがその時、ヒナタの身体でネジは回天を繰り出し、綺麗な円を描くチャクラ放出で影分身のナルトらを一気に弾き飛ばしてゆく。

「わっ、すごい! 姉さまが回天使ってる...!? 中身は兄さまだから使えてもおかしくないけど、わたしも早くちゃんと扱えるようにならなきゃ...!」

 ヒナタ姿のネジの回天を、眼に焼き付けんばかりに見入るハナビだが、ヒナタ本人の内心は複雑だった。

(私の身体で回天が出来るって事は、私ほんとは、使えるって事? 私の、やる気が足りないだけ……?)

「───すげぇなヒナタ、いつの間にネジみてぇに回天使えるようになったんだッ?」

「私だって、やれば出来るんだよ。...何なら、八卦64掌も使ってあげようか。───128掌でもいいよね」

(うおッ、何かヒナタじゃねぇみてぇな殺気を感じるってばよ...?!)

 何をそんなに怒っているのか、ヒナタ姿のネジは腰を低く落として大輪の花を咲かせるかの如く両腕を広げ八卦の構えをとり、いつでも放てるようにしている。

「あなたは私の、八卦の領域内にいる……」


「───あれってきっと、中身が姉さまの自分の身体に変に近づき過ぎたナルトが気に食わないんじゃないかな。あのままだとナルト、64掌以上くらってただじゃ済まないかもねぇ」

 ハナビの言う事に、ヒナタは黙っていられなくなりネジの身体ですぐ様ナルトと自分の身体の間に割って入った。

「ナルトく...ナルト! 一楽のラーメン、食べ行こうっ!」

「へ...? 急に、どうしたってばよネジ」

「お、お腹、空いてきちゃって……だめ、かな?」

 ネジの中のヒナタがちらりと自分の方を見ると、納得いかなそうな表情をしていたが、とりあえず八卦の構えを解いてくれたのでほっとした。

「何だよ、だから調子悪かったのか? んじゃあヒナタとの手合わせは中断して、一楽にみんなしてラーメン食いに行こうってばよッ!」




 客席のカウンター前から見て左端から、ヒナタ姿の中身ネジ、ネジ姿の中身ヒナタ、ナルト、ハナビと並び、ふとナルトが隣を見ると、ネジ姿のヒナタが顔横を流れる長い片髪を掻き上げつつ一楽のラーメンを上品に啜っていて、その仕草に思わず見入っしまう。

───そして見る間に1杯目、2杯目、3杯目とクリアし、上品に食べている割にペース
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