暁 〜小説投稿サイト〜
NARUTO日向ネジ短篇
【生きてよ、ネジおじさん】
[4/6]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
兄弟が居るとは聴いていませんよ」

「オヤジ...じゃないっ、そのナルトって人は、今どうしてるんだってばさ?」

 おれは、そう聞かずにはいられなかった。


「...ナルト君は、長い修行の旅に出ているの。もう少しで三年になるから、帰って来るのもそう遠くないはずだよ」

 母ちゃんはそう言って笑顔になり、少し顔を赤くした。あぁ...、やっぱ親父のこと、好きなんだな。


「───ちょっと待て。お前さっき、ナルトを"親父"と言いかけたろう。そしてヒナタ様を、"母ちゃん"と呼んだ…。その上で、俺を"おじさん"だと……? そういう、事なのか...ッ」

 おじさんは1人で勝手にショックを受けた様子で、片手で顔を覆ってる。

「え、えっ? ちょっと待ってネジ兄さん、どうして私がナルト君と結ばれる前提になってるの...!?」

 とか言って、まんざらでもなさげに顔を真っ赤にしてちょっと嬉しそうな母ちゃん。

「信じて、くれなくてもいいってばさ。おれも、何で過去みたいな世界にいるのか見当もつかないし……。ウソは、言ってないつもりだから」


 もうひとつ、気になることがあったからこの際聞いてみることにした。

「───おじさんは、母ちゃんのイトコの兄ちゃんだろ? 何で、敬語使ったり様付けしたりするんだ? 何かそれ、違和感あるってばさ」

「……ヒナタ様が日向宗家で、俺が分家だからだ」

「でもね、私としてはもう敬語も様付けも必要ないよって言ってるんだけど、ネジ兄さんったらなかなか聴き入れてくれなくて」

 母ちゃんはちょっと困った顔でおじさんを横目に見るけど、当のおじさんは素知らぬ顔してる。

そういうとこクソ真面目っつーか、頑固だなおじさん……

母ちゃんが必要ないって言ってんだから、普通に従兄妹らしくしゃべりゃいいのに。

それこそ兄妹のおれとヒマワリみたいになっ。

って…、おれとヒマワリのこと知らないからしょうがないか……


 そういや、おれのとこではとっくに廃止されてるけど、日向の家では昔、『呪印制度』ってのがあったって……教わったっけ。

ネジおじさんが生きてる上で呪印制度が廃止されたら、おじさんは母ちゃんに対して様付けや敬語使うの、やめられたのかな。


「…ねぇ、ボルト君には兄弟、いるの?」

「うん、ヒマワリっていうかわいい妹がいるってばさ! 写真で見たことある、髪短かった頃の母ちゃんにそっくりなんだぜっ」

「ほう...? 可愛い妹……、ヒナタ様にそっくり……ふむ」

 つぶやくように言うおじさんの方を見ると、何となく顔がニヤけてた。

「おじさんってば、うれしいんだろ? おれの妹が母ちゃんにそっくりでさっ」

「べ...別にそんなつも
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ