第14話 果てし無き時の中で(後編)
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光輝
「彼は言った。自分は自然に生まれた者達より、多くの力を持てる肉体と、
多くの知識を得られる頭脳を持っていると。
自分をこのような人間にした人物はこう言っていた。
我々人には、まだまだ可能性がある。それを最大限に引き出すことができれば、
我等の行く道は、果てしなく広がるだろうと。」
ジョージ・グレン
「今…この宇宙空間から地球を見ながら、僕は改めて思う。
僕はこの母なる星と、未知の闇が広がる広大な宇宙との架け橋。
そして、人の今と未来の間に立つ者。調整者。コーディネイター。
このようにあるものなのだと…」
光輝
「僕に続いてくれる者が居てくれることを、切に願う。
そう言い残して、彼の船は去り、地上には彼の送ったマニュアルと、混乱が残りました。
…
そして14年後に、再び彼からもたらされた、もう一つの衝撃。」
ジョージ・グレン
「僕達はこの外宇宙からの贈り物を調査するため、宇宙へと出る。
僕達の研究プラントはまた、資源、技術、様々な宇宙の恩恵を、
地球へともたらすだろう。」
臨時査問委員会が終わり、各委員が部屋の外に出る映像に切り替わる。
クライン
「我々にはそう時間はないのだ。いたずらに戦火を拡大してどうする?」
ザラ
「だからこそ許せんのです。我々の、邪魔をする者は!」
光輝
「だが、国、言葉、価値観、生まれ、信ずるもの、様々に違うこの世界に、
ジョージ・グレンはまたどんな、新たな違いをもたらしたのか。
身をもって知った時は既に遅い。」
ニュース映像に切り替わる。
ブルーコスモス構成員A
「死ねぃ!コーディネイター!」
ブルーコスモス構成員B
「青き清浄なる世界の為に!」
光輝
「ブルーコスモスは、反プラント、反コーディネイター思想とその主義者です。
彼らのスローガンは、『青き清浄なる世界のために』と言う物です。
思想そのものはミスリルの調べでプロパガンダと分かっています。
戦争で亡くなった将兵の家族には、このプロパガンダが深く心に刻み込まれています。
その為に地球に住む人おかしいと思っても真向から反論出来ません。
…
病気でもないのに遺伝子を操作した人間、やっぱり自然の摂理に逆らった、間違った存在。
と決め付けています。
…
人としての根元、そこまでを手にしたとしても、人の心は変わらないのです。
持つ者に持たざる者の想いは分からず、持たざる者は持つ者を妬む。」
再度映像が切り替わる。
ナチュラル代表
「再度通告する。資源供給ノルマを果たしたまえ!それが君達の仕事だ!
要求が飲めぬと言うのなら、こちらとしては経済封鎖に踏み切るしかないぞ!
ザラ
「だがその願いを無惨にも打ち砕いたのは誰
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