第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#14
PHANTOM BLOOD NIGHTMAREY 〜Blazing Beat〜
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” マージョリー・ドー。
受けた恩は踏み倒すけど、受けた恨みは100倍返し」
そう言って美女の両腕が高々と天空に向けて掲げられる。
「自分の 『男』 を傷つけられた恨みは1000倍返しよッッ!!」
渾心の叫びと同時に紡がれる、己が焔儀領域大系の深名。
「 “蒼 蓮 拾 参 式 戒 滅 焔 儀ッッ!!” 」
神器のサポート無しで空間に展開される特殊自在式法陣。
不可思議な紋章と紋字を鏤めた樹系図状の真円が蒼き光を放つ。
その配列から抜け出てくる、モノ。
「う、うわあああああああああああああああああッッッッ!!!!」
刃のような毛革で覆われた、夥しい数の魔獣の腕。
相手は完全に戦意を喪失し、受けたダメージも再起不能に近い為
コレ以上の攻撃は無意味で在るが、怒りに燃える美女はそんなコトを斟酌しない、
身を焦がす狂熱は収まらない。
そして無慈悲に宣告される、断裁処刑の流式名。
闇蒼撃滅。千獣の惨劇。
“蹂躙” の流式
『冥 虐 凄 爪 千 獣 撃ッッッッッッ!!!!!!』
流式者名−マージョリー・ドー
破壊力−AA+ スピード−B 射程距離−B(最大30メートル)
持続力−D 精密動作性−B 成長性−C
「ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ
ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ
ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラ
ウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラウラアアアアアアアア
ァァァァァァァァ――――――――――――ッッッッッッッッ!!!!!!!!!」
鮮鋭に右腕を差し向けた美女に従い、千獣の拳が対象を跡形もなく蹂躙する。
伸縮自在の蒼き爪牙が、全方向から切り刻み叩き潰す。
最早息絶えたのかどうかさえも解らない、余りに凄まじい闇蒼の焔儀が
シンガポールの街路で爆裂した。
吹き荒ぶ火花、蒸発する鮮血、そして、終焉の告別。
「Wracking there……(粉々になりなさい)」
腰の位置で両腕を組んだ美女の前で、
嘗て人の形容を成していたモノが
灰燼となって散滅する。
己が斃すと決めた者ならば、善も悪も関係なく徹底的に、
存在の欠片すら残さず滅ぼし尽くす狂暴性。
本当に久々に垣間見せた、 “蹂躙の爪牙” のフレイムヘイズ、
“弔詞の詠み手” マージョリー・ドーの恐怖。
後に残るのは、冷たい虚無の戦風のみ。
その者にしか解らない、刹那の陶酔に浸る事も微か
マージョ
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