第二十三話 スコーンは命
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第二十三話 スコーンは命
「却下」
見事な茶色の髪に緑の目を持っている頭の切れそうな顔の青年が右の親指を下にやってアメリカの言葉を退けます。イギリス、かつては学園のリーダーだった人です。
「そんなアホな作戦いいわけあるか!」
そう言ってアメリカの意見を却下したのですがアメリカは少し怒った顔でそのイギリスに言い返します。
「また君か。本当にイギリスは昔から否定が好きだね」
「俺が一番否定してえのは御前の存在自体なんだがな」
大好物の紅茶を飲みながら彼も怒った顔です。あまり仲がよくなさそうです。イギリスの言葉は続きます。
「田舎者の集まりの癖してリーダーぶるの止めろよな。大体恩も忘れて独立しやがって」
さらには。
「御前頭の中までハンバーガーじゃねーーーのか?」
なおアメリカはハンバーガー野郎と言われています。中国はラーメン野郎、ロシアはピロシキ野郎ときてイタリアはマカロニ野郎、日本はお握り野郎です。ドイツはソーセージ野郎と言われています。そのアメリカがハンバーガーを出されたので少しムッとしてイギリスにまた反撃です。
「じゃあ僕も言わせてもらうが」
「何だよ」
「この間君の家に遊びに行った時に出されたスコーン」
「ああ」
「あれすごーーーーーーーーくまずかったぞ」
「何だと手前!」
それを聞いたイギリス激昂します。ちなみに彼はローストビーフ野郎だそうです。それでもスコーンをけなされてイギリスは激怒してアメリカの胸倉に掴みかかります。
「人が折角作ってやったのにそう言うのかよっ!」
「えっ、あれ君の自作だったのか!?」
言い争いは続きます。こうして連合国の会議は続いていくのでした。
第二十三話 完
2008・1・17
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