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衛宮士郎の新たなる道
第15話 復讐の始まり
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えているのか、迫って来る魔術師達の方に向かって睨む。

 「だったら迎え撃てば――――」
 「お前の力は有限。よしんば勝てたとしても、お前の復讐計画を最後まで完遂できなくなるかもしれんぞ?とは言え、これはお前が始めた復讐だ。如何するかはお前が決めろ」
 「・・・・・・・・・・・・」

 新たに表れた男によってヒカル()が手を止めるのを見て、瑤子はチャンスだと考え助けを求める。
 しかしアヴェンジャーはそれを黙殺する。そして、ヒカルの背を押すようにアドバイスをする。

 「只、今この場は引けば、俺がそれ(・・)に心臓と肺を治癒し続けてやれる。()の俺には多少の魔術は使えるからな。そうすれば最後まで、痛み苦しみながらの処刑が出来るが・・・・・・如何する?」
 「!わかりました。此処はアヴェンジャー(先生)の言う通りにします」
 「懸命な判断だ。それに如何やら鼠が嗅ぎまわっている様だからな」
 「ねずみ・・・ですか?」
 「今はそれはいい。引くぞ」

 アヴェンジャーの提案を受け入れたヒカルが、アステリオスに命じて宝具を解除させる。
 それと同時にその場から消え去ると、そこに残ったのは主無き部屋と彼女のスマホだけだった。
 そして瑤子は知る事となった。本当の地獄とは死後に訪れるモノでは無く、生きたまま体験する事なのだと。
 ――――こうしてヒカルの復讐は始まりを告げた。
 復讐完了まであと5人。
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