第15話 復讐の始まり
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「ぎゃああぁああっ!!」
憤怒の力に適合した事により任意で発火させる事も出来るようになったヒカルは、瑤子の顔面を蹴ると同時に右側を焼いたのだ。
だが威力にそこまでの力を入れなかったため、直に火は掻き消えたが、瑤子の顔は最早面影すら消えていた。
「いい気味ね、津川さん。でもね、私も美奈もあなた達から受けた苦しみは、この程度じゃ収まらないのよ?」
いかにもこの程度では終わらせないと告げるセリフに対して、瑤子は怯えるでも命乞いをするでもなく、自分のルールと言う絶対性からの正論(思い込み)を言い放つ。
「黙れ異物!私は絶対、私は正しい!そんな事も解らないの!!」
だが何を言っているのかまるでヒカルには伝わらなかった。
ただし、意外にもバーサーカーには理解出来たようで、苛立ちを露わにしながら瑤子に近づく。
「だまれ、だまれ!ひかるのわるぐち、いうなっ!」
「ぅっぎゃっあ゛あ゛あ゛ああああああぁあああああああああっっ!!!?」
止まることなく近づいたバーサーカーの足が、瑤子の両足を思い切り踏みつぶした。
それによって激痛から来る悲鳴と共に泣き叫ぶ瑤子。
そしてそれを見ていたヒカルは一先ずこれである程度の満足を得られたようで、次――――と言うか、仕上げにかかる。
「雷光」
「うん」
ヒカルが何を言いたいのかアステリオスと呼ばれたバーサーカーは、いとも容易く意思疎通を行い、未だ激痛に泣きじゃくる瑤子の頭を鷲掴みにして、自分の顔の前まで持ち上げる。
「ごめんねアステリオス」
「いい。ひかるがぼくのなまえよんでくれてうれしい。ぼくもひかるのため、がんばる」
「・・・・・・そう。じゃあ、津川瑤子を生きたまま食べなさい」
「・・・・・・・・・・・・」
全身に至る箇所の痛みを忘れる位の言葉が瑤子を襲った。
――――今何といった?
食べる――――何を?なにを?ナニヲ?
生きたまま――――何が?如何いう?誰を?
だがその答えが真下から迫っていた。
それは大きく開かれたアステリオスの口である。
アステリオスは文字通り、瑤子を生きたまま食べると言うのだ。
自分の声に耳を傾けてくれる者はおらず、恐怖に顔が嫌でも引き攣る瑤子。
しかしそこで『外』から現れたアヴェンジャーが制止を掛ける。
「待て、アステリオス。ヒカル」
「如何して止めるんですか?」
「・・・・・・・・・」
「如何やらこの町の魔術師とサーヴァントが近づいている」
無粋なとでも言いたげに外が見
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