第15話 復讐の始まり
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うに引き込んだようなものです」
「あ、いや・・・」
士郎の土下座姿勢に鉄心が止めようとするが、そこでスカサハが士郎を諫める。
「それは違うだろう。そもそもあの娘が好奇心で敵性サーヴァントの攻撃を態と受けると言う驕りがあったのがそもそもの原因で、それを野放しにしていたのはこの孫可愛がりの小僧であろう」
「あっ、そうか!じゃあ、すいません。今の謝罪は無かった事にしてください」
「えー・・・」
上手から急速に下手に切り替わった展開に理不尽に思う鉄心。
まあ、自業自得である事は否めないが。
「では、今回の事も元をたどれば鉄心さんが原因だと言う事に落ち着きましたんで、贖罪の代わりにこれを百代に渡してください。それは師匠が作成した魔力殺しのペンダントです」
「またかっ!?――――し、しかしじゃ、儂が渡すよりお主が渡した方が喜ぶと思うぞい?」
「何で俺だと百代が喜ぶんですか?」
「・・・・・・・・・・・・」
この発言に流石に呆れた鉄心は、溜息をついてからスカサハに視線を向ける。
視線が合うと、スカサハは肩を竦める。
「いい加減女心を学べと言ったはずだろう?」
「何を急に?それに俺は師匠の言う通り勉強していますよ?」
「学ぶ姿勢が有ろうとも、役立てていないんじゃ、一緒と言われても仕方ないぞ」
「ですから今の状況とそれは関係ないでしょう」
これだと、言わんばかりに深い溜息をつくスカサハ。
そんなスカサハに僅かばかりの同情を向ける鉄心。
「兎に角、これは鉄心さんが百代に責任を持って使わせるように渡して」
「いや、これは罰として、お前があの娘に渡せ」
「な、何でですか!?」
「拒むことは許さん」
「・・・・・・・・・?――――わかり、ました」
何所までも状況を理解できない士郎ではあるが、此処まで態度を硬化させるとスカサハが梃子でも動かなくなるのは知っているので、不承不承ながら頷いた。
そんな気まずい空気の中で鉄心が口を開く。
「話は終わりかの?ならばまた来た道から帰んなさい」
「そうさせてもらいますが、まだマスコミ関係がうるさいんですか?」
「いや、既に朝一に例のテレビ局に行って、平和的解決をしてきた所じゃ。じゃから、もうすぐ他も引き上げると思うぞい」
満面の笑顔で言うが、目が笑っていない事は一目瞭然である。
恐らく圧縮した殺意を当て続けながら、脅しと言う名の話し合いをしたのだろう。
事実、自業自得の某プロデューサーは本人を目の前にして肩を軽くとは言え叩かれている時、生きた心地がしなかったらしい。
ただ脅されているので誰にも打ち明けられない悩みとなった様だが。
それは兎も角、笑顔から一転、鉄心が何か思い
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