二十六話:体育祭
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目の前の競技に集中するジャンヌ・オルタ。
ぐだ男も徒競走に出場することを思い出し、スタート地点に歩いていく。
その様子に、二人の様子を見つめていたブリュンヒルデと清姫も留飲を下げる。
だが、しかし。
「あ、ちょっと……」
『ん、なに?』
ジャンヌ・オルタがぐだ男を呼び止める。
振り向いた彼の姿に彼女は頬を赤らめて俯き、どうしたものかと悩むそぶりを見せる。
「その……が、がんばりなさいよね」
恥ずかしそうにそっぽを向きながら、激励の言葉をかけるジャンヌ・オルタ。
彼女のいじらしい態度に、ぐだ男も頬を染めるが軽く手を挙げて応える。
『頑張ってくるよ』
「……フン」
素直でないながらも、頬を緩ませて恋人同士のような甘酸っぱい空気を醸し出す二人。
そんな空気に、周りの多くの者は生暖かい視線を送るが、彼女達だけは別であった。
「ふふふ…ふふふふふ……困りますね」
「ええ…私達以外のるーとなんて困りますね」
「あ、あの、お二人とも怖いです……」
底冷えするような、綺麗な笑顔を浮かべながら笑う、ブリュンヒルデと清姫。
マシュが二人の様子に恐れ戦いているが、二人の表情は変わらない。
『なんだろう、急に寒気が……』
果たして、ぐだ男は数々の試練を越え、ゴールすることができるのだろうか。
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