コンフルエンス
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件についても対策を取らねば、全てが水の泡となってしまう。俺とした事が少々気が緩んでしまっていたようだ、すまない。とにかくこの恩はいずれ返す。……では、自分はこれにて失礼する」
ビシッと敬礼をして立ち去る近衛隊長。国元を離れられなかったとはいえ、彼には情報などの後方支援でよく助けられた。ジャンゴ達は前線で戦う自分達にバックアップが付いてくれる事がどれだけありがたいか、この世界に来て改めて学べたと実感していた。
という訳で、なぜか物凄く久しぶりに帰ってきた気がするウルズの家にジャンゴ達はようやく戻ってきた。そこまで広いって訳でもないが、だからこそ心地よくて住みやすい雰囲気の漂うマンションの一部屋。オートロック式の錠を開けて中に入ると、
「あ、おかえり〜」
「おかえり、それと同時にただいまって感じだな」
いつの間にかノアトゥンから帰って来ていたマキナとアギトが手を上げて挨拶してきた。私服姿でくつろいでいた二人を見て、いつも通信越しで直接会ってなかった事もあり、心から信頼できる仲間と合流できてジャンゴとなのははこの上ない安心感を抱いた。
おてんこ!
「お前達も無事で良かったぞ。紆余曲折あったが、こうしてマザーベース出発時のメンバーがまた集まれて私も嬉しい」
「確かにこうして揃うのは随分久しぶりだね。ところでビーティーの姿が無いけど?」
「あぁ、彼女は……」
ジャンゴはビーティーがスカルフェイスの戦闘機に飛び移って、そのまま次元転移に巻き込まれた事を話す。するとマキナは少し呆れたような表情で、「ビーティーらしいね」と口にした。
「まぁ、ビーティーなら虚数空間に放り込まれても自力で何とかしそうだし、私達が心配するだけ無駄かもね。そういや二人ともサバイバル飯食べたりした?」
「いやいや、食費に困らないように色んな依頼を受けたよ。おかげでヘビやカエルをキャプチャーしなければならない事態にはならなかったな」
「そりゃあ何よりだ。食事さえ困窮しなけりゃ、人生大抵何とかなるもんさ。まぁアタシ達は事情があって酒場で飯食ってたけど」
「あはは……未成年にお酒は駄目だよって言いたいけど、アギトは未成年の枠に入るのかわからないや。ところで二人はいつ戻ってきたの? ミーミルからウルズまで結構距離あるから、前回の通信をしてからすぐ出発したとすれば、深夜の中をずっとバイクで走ってきた事になるよ? 私が言うのもなんだけど身体、大丈夫なの?」
「あぁ〜それは心配いらない。ここまでタクシーに乗せてもらって、その移動中に寝てたから」
「タクシー? 戦時中の国家間を移動してるタクシーなんてあるの?」
「いやいや、タクシーはただの比喩表現で……っと、どうやら来たみたいだ」
ピンポ〜ン♪
唐突に
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