コンフルエンス
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絶対に助けよう……!」
想いを託して死んでいった者達、未来を繋いだ者達に報いようとするなのはの気持ちに、ジャンゴ達は強く頷くのだった。
うぉ〜は〜♪
ピッピッピッピッピピピピピピピピ……ピピピピッピッピッピ。
ジャンゴ達を乗せたヘリがウルズ、ブレイダブリクに到着したのは12時過ぎ、日もてっぺんを通り過ぎた時刻だった。砂漠の熱さが冷えた身体を温めてくれて心地よいが、どうにもウルズ中が妙に騒がしかった。上空から見る限り、とりあえず自分達がいない隙を狙って襲撃されたわけではないらしい。
ヘリポートに到着すると、わざわざ出迎えてくれたジョナサンがジャンゴ達の運んでいる棺桶の中のプレシアを見るなり、多くを語らずとも事情を把握して正式に弔うための棺桶の手配をしてくれた。
「ありがとうございます。この人を悼んでくれて……」
「まだ部隊が再編中で依頼してばかりの俺達としては、これぐらいしかお前達にしてやれないからな。あと報酬はいつも通り部下から受け取ってくれ」
「わかりました。ところでジョナサン隊長、何だか国中がずいぶん慌ただしいようですけど、何かありました?」
「ああ、実はな……管理局から停戦協定、および相互不可侵条約の申し出が来た。自分達の横暴を認める、などという文も見せてな」
その内容になのはは目を丸くして驚いた。つまり管理局は自らの非を認め、敗北の苦渋を飲む決断を下したという訳だ。スカルフェイスによって内側から大打撃を受けたのが裏にあるとはいえ、この決定は全次元世界における歴史的重大ニュースである事は間違いなかった。
「今後、お前達が助け出してくれたミーミルの首脳陣と我がウルズの重鎮の方々が会談を行い、管理局の姿勢に対するフェンサリルの意思を決める。過酷な環境から戻って早々に会談は辛いだろうし、ノアトゥンにいるレジスタンスとの連絡も必要だが……彼らの身体を療養させる時間は残念ながらまだ無い。当然サポートはするが、とりあえず今は正式な回答を出すまでフェンサリル、管理局共に武力衝突を禁じる運びとなった」
「それじゃあこの世界の戦争は……!」
「まだそうと決まった訳ではないが、上手く事が運べば終息に向かうだろう。どちらにせよ当分は色々と忙しくなるが……今の内に一つだけ言わせてくれ」
そう言うとジョナサンは、かしこまった姿勢でジャンゴ達に頭を下げた。
「感謝する。お前達のおかげで、我々ウルズだけでなくフェンサリルの魂と誇り、そして存在を失わずに済みそうだ。お前達が来てくれなかったら、今頃この国はもう……」
「待って、そういうのは全部終わってからにしよう。まだ……僕達にはやるべきことが残っている。この世界を覆う危機は、まだ去っていないんだから」
「……そうだったな、確かにその
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