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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Bパート
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する右手に顔を向けた。
その先には、V号戦車が走っていた。
V号戦車はハルナ達の数メル前で停車した。そして、砲塔と車体の上部ハッチが開き、天桐達が出てきて降車した。
「すいません。遅くなりました」
天桐は岡野にそう言い、5人はすぐにハルナ達の向かい側に整列した。
「よく、逃げなかったわね。」
ハルナは天桐の顔を見てそう言った。それに対して天桐は、
「当たり前だろ。男が女の子相手にしっぽ巻いて逃げれるかよ」
と言い返した。
「まぁ、いいわ。勝つのは私たちよ。コテンパンにしてやるから覚悟しないさ」
「それ、マンガや映画だと負けフラグだから辞めとけ」
二人は睨み合いをした。その間を、まるで見えない火花が飛び散っているようだ。
「ゴホン」
岡野は咳をして
「それでは、これより女子チーム対男子チームの決闘を始めます」
と言った。
「一同、礼」
「「お願いします」」
岡野の号令と共に9人の男女は相手に対して頭を下げた。
「それでは、各位指定された場所まで移動して下さい。9時10分になったら、開始の合図を無線にて行います。」
「「はい」」
そう答えた天桐達とハルナ達はすぐに各自の戦車に乗り込んだ。
それから移動を開始し、互いに岡野に指定された場所に向かった。
それから3分程が経過、各自が持ち場に着いたことで開始時間まで待機となった。
岡野戦車道教室の練習場は300ヘクタール近い土地となっている。
その中でハルナ達女子チームのM4シャーマンA2が北西の端を、天桐達男子チームのIII号戦車N型は東南の端で、互いに4キロ程離れて待機している。
そして、10分という時間が来た、
「時間が来ました。それでは、」
無線機から岡野の声がした。
「はじめ!」
決闘が始まった。



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