暁 〜小説投稿サイト〜
STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#12
決意の誓戦 “運命” VS 『運命』 〜PHANTOM BLOOD NIGTMAREX〜
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ト募集中の店舗に突っ込み、
けたたましい破壊音が周囲を震撼させる。
 大破した店内でしきりにキーを捻る音が発せられるが、
すぐにダメージは回復しないのかエンジンがかかる様子はない。
「――ッッ!!」
 中のドライバーから、スモークガラス越しに映る少女の姿。
 確固とした意志の光が瞳に宿り、怯えて逃げ惑っていた数分前とは別人に視える。
「さっきの返事、 “私だけしか” 答えてませんでしたよね?」
 あくまで澄んだ声でそう告げる少女の傍らで、
スタンドがその細腕を大きく振りかぶっている。
「ライトちゃん、怒ってます。
こう見えて負けず嫌いなんです、この()
「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉ
ぉぉぉぉぉ――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!」
 機械ではなく生の肉声でそう叫んだドライバーの視界を、
キツク硬められたスタンドの拳が覆い尽くした。



 ドッッッッッッグオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォォォ
ォォォォォ―――――――――――――――――ッッッッッッッ!!!!!!!



 裏口を壁ごと突き破って放り出された車体が、
二転三転して道路をアクロバットし、
駐車していた他の車をボーリングのピンのように弾き飛ばしてようやく止まる。
 底面を空へ剥き出しにして転覆したスタンドは、
そのままカラカラと弱々しく後輪を回し、
凸凹だらけになった全面から白い煙を吹き出していた。
「ちょっと、やり過ぎちゃいましたか……
でも、女の子は怒らせると怖いんです。
覚えておいてくださいね」
 腰の位置で手を重ねた吉田の傍で、
燐光を放つスタンドが逆水平に構えた指先を鋭く差した。

←TOBE CONTINUED…




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