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STARDUST唐eLAMEHAZE
第三部 ZODIAC CRUSADERS
CHAPTER#12
決意の誓戦 “運命” VS 『運命』 〜PHANTOM BLOOD NIGTMAREX〜
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をブツける。
 衝撃で路上に転がった吉田をバックミラーに映しながら、
封絶の中で動く暴走車はドリフトしながら軽やかにターンし、
喚声を上げるようにエンジンを噴かした。
「あうぅぅッ! 痛い! 痛い、痛い、痛いィィィッッ!!」
 華奢な肩口に金属バットを叩きつけられたような、
凄まじい激痛が吉田の全身を駆け抜けた。
 親にさえ手を上げられた事のない純粋無垢な少女、
生まれて初めて受ける剥き出しの 「暴力」 に
躰は無論心までも一瞬で撃ち砕かれた。
 制服の上なので見えないが、激突を受けた箇所は熱を持って腫れ上がり  
本来の白い肌とは別物のようにドス黒く変色していく。
 その部分を押さえたまま、止まらぬ痙攣と瞳から流れる涙。
 しかしそんな少女の哀咽など微塵も斟酌せず、
狂える暴走車はフルスロットルで再び襲い掛かってきた。
(――ッッ!!)
 涙で滲んだ視界でソレを捉えた傷心の少女は、
防衛本能に促されて道路に身を投げる。
「くうぅッッ!!」
 受け身など執れないので倒れ込むように路面へと這い蹲り、
その所為で受けた打撲傷がまた悲鳴を上げる。
 背後でショーウインドウが爆砕し、電気系統がショートして弾けるスパーク。
 半壊した店舗の中から淀みのない動作で、傷一つ付いてない
真新しいスポーツカーがゆるりと車体を抜き出した。
 息の詰まるような鋼鉄の質感、噴き上げるエンジンとトルクの音が
嫌が応にも恐怖感を煽る。
 悪魔が、無力な生贄の前で舌なめずりでもしているように。
「イ、イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァァァァァァァ
―――――――――――――――――――――!!!!!!!!!!!!!!!」
 傷の痛み、生命の危機、日常を逸脱した怪異に恐慌へと陥った少女は
喉の奥から振り絞る絶叫と共に駆け出した。
 最早抗う術など有ろう筈がない、自身の裡に宿るスタンド能力の事も忘れ
ひたすら目の前に在る現実からの逃避を試みた。
(む、無理! 無理、無理、無理……ッ! 
こんなの……こんなの……!
私に出来るわけがない……! 
私なんかに立ち向かえるわけがない……ッ!)
 恐怖と痛み、人間の持つ感覚の中でも最も強烈で逃れようのない根元的本能。
 最初の気勢はどこに行ったのか、自らに課した誓いは偽りだったのか、
その是非を問うに対して目の前の怪異は、感じる痛みは、蝕む恐怖は、
余りに現実(リアル)! 余りに原始ッ!
 純粋無垢な少女の想いなど、風の前の塵に同じくいともたやすく吹き飛ばす、
否、ソレ以前に次元が違う。
 背後から差し迫る車の排気音、ウインドウがフルスモークになっているので
内部の狂ったドライバーの姿は伺えない。
「あうぅぅぅッッ!!」
 人間の脚力で逃げ
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