暁 〜小説投稿サイト〜
ドリトル先生の名監督
第十幕その五

[8]前話 [2]次話
 先生は皆と一緒にパンダのコーナーに来てコーナーの中で平和に笹を食べてくつろいでいる彼等を観ました、そのうえで。
 彼等を観て微笑んでいるとです、そこにでした。 
 日笠さんが来てでした、先生のところに駆ける様にして言ってきました。
「こんにちは、今日はここにおられるんですね」
「あっ、日笠さんこんにちは」
「はい、それでどうしてこちらに」
「今日はここに来たいと思いまして」
「それでなんですか」
「来ています」
「そうですか、お姿をお見かけしたので」
 それでというのです。
「驚きました」
「僕を見てですか」
「本当に」
 実際にというのです。
「驚きましてこちらに来ました」
「そうですか」
「あの、お昼は」 
 日笠さんは何処か必死に先生に言ってきました。
「そちらは」
「まだですが」
「それでしたら」
 そう聞いてです、すぐにでした。
 日笠さんは先生に勇んだ声で言いました。
「これから一緒にどうですか?」
「お昼をですか」
「はい」
 笑顔でのお誘いでした。
「そうしてくれますか」
「僕でいいんですか」
「先生だからです」
 こうまで言う日笠さんでした。
「ですから」
「わかりました、それじゃあ」
「お願いしますね」
「はい」
 こうしてでした、先生はこのお昼は日笠さんと一緒に食べることになりました。動物園の職員さん用の食堂に入ってです。
 動物の皆も入れて食べます、その中で。
 先生はハンバーグ定食を注文しました、日笠さんも同じものを注文していますが先生はそこにデザートのフルーツの盛り合わせも注文しました。
 そのうえで、です。日笠さんにこうしたことを言いました。
「ここの食堂安いですね」
「はい、職員用でして」
「だからですか」
「安いです、それにです」
 しかもというのです。
「量が多くて美味しいんですよ」
「そうなんですね」
「ハンバーグも」
 見ればそのハンバーグもです、定食の。
「この大きさです」
「四百、いえ五百グラム位ですか」
「大きさは注文して調整出来ます」
 見れば日笠さんのハンバーグは先生のハンバーグの半分位の大きさです。
「それが出来ます」
「そうですか」
「はい、そうです」
「僕は注文の時一番大きいのって言いましたけれど」
「そうしたでしたね」
「五百がきましたね」
 五百グラムのハンバーグをというのです。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ