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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
赤い閃光
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ピードスター》」
未だ動揺しながら、自分達の命の恩人の異名を口にした。
途端、視線を逸らして再びヴァーミンに向く。
マンティス・ヴァーミン/クラディールはようやく体を起こし、自分に近づいてくる人影を見て更に凶暴になった。
「カブト!」
「……カブト?」
マンティスが一喝した単語を聞いたキリトは、その短い言葉がスピードスターを指しているんだと察した。
自分の名を呼ばれたカブトは
高速移動能力
(
クロックアップ
)
を発動させる。スピードが全身を包み、スッ!とカブトの身体が掻き消えた。そして同時にメタヴァーミンの姿も掻き消えた。
キリトとアスナの視点から2人の姿が見えなくなったが、実際は消えたわけではない。周りの全ての時間が止まった様な感覚となった2人は、加速空間で戦っているのだ。
周囲の人や物が相対的に動きが極端に止まっているように見えるが、実際はゆっくりと動き続けているだけだ。現実の時間流に逆らって動いても、通常通りに行動も思考も可能。
クロックアップの利用次第では、誰にも気づかれずに人を殺すことも、物を盗むことも可能になる。実際にメタヴァーミンがその方法を使って暗殺や窃盗を行ったことがある。
現実の時間流に従って動いている者達の視点から見れば、クロックアップ状態のカブトとメタヴァーミンの姿は一切見えないのだ。
という以上の情報を脳裏で語り終え、前方からマンティスが俺に向かって右手の鎌を振りかざしながら走り掛かって来た。俺は上体を低くしてかわし、メタヴァーミンの腹部を殴る。
俺は更に続けて胸部を何発も殴り、メタヴァーミンは後退していく。そして再び鎌を振り下ろすが、俺はそれに合わせてカウンターをマンティスの顔に叩き込む。
「グオォォ!!」
武道の達人の強烈なカウンターを喰らったマンティスが怯み出した。俺はその隙を見逃さず、右の太股ホルスターからカブトライザーを手に取り、ガンモードへ切り替える。
そのまま俺はマンティスに向けてトリガーを引く。
ビシュ!という発射音を響かせ、先端から何発もの赤い光弾が降り注ぎ、マンティスは地面に膝を着いた。
身体に相当な負担がかかったメタヴァーミンのクロックアップが解除され、現実の時間流に戻った。同時にクロックアップを解除した。
まだカブトが現れてからほんの数秒間の経過しか感じていないキリトとアスナは、加速空間での2人の戦いなど知らず、姿が見えるようになったカブトとメタヴァーミンに視線を戻した。
俺は疲労したメタヴァーミンに向かってゆっくりと歩き出した。それに対して相手も俺に向かって走りかかってきた。
「グオオォォォォォォォォ!!」
一撃を喰らおうとした寸前に、俺は腹部に右ストレートを打ち込み、マンティスを自
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