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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
神聖剣VS神速
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俺のほうに、アスナは逆に恐ろしく思えた。
キリトもまあまあとアスナを
宥
(
なだ
)
め、ようやくおとなしくなったが、代わりにプクッと頬を膨らませる。
「ユニークスキルがなくても、負けるつもりはない」
「でも、負けたらキリト君が《血盟騎士団》に入ることになるんだよ」
「別にキリトやお前がどうなろうが、俺にはどうでもいい。俺がヒースクリフに勝てば全て丸く収まる。お前が血盟騎士団から引き抜かれることを除けば、誰も損はしないだろ」
「む〜〜〜〜……」
再び頬を膨らませるアスナ。
「まあまあアスナ、ネザーなら大丈夫だよ。信じてやろうぜ。それに、まだ負けると決まったわけじゃないし……」
キリトの言葉を聞いてもいまいち不満な気がしていたアスナだが、数秒経過してまたおとなしくなった。
おとなしくなったところでアスナが唸る。
「……まあ、ネザー君の剣の腕や戦い方は、別次元の強さだって前から思ってたよ。でもそれは、団長の《神聖剣》も一緒なのよね……。あの人の無敵っぷりはもうゲームバランスを超えてるよ。正直、どっちが勝つかわかんない……。本当に大丈夫なの?」
ヒースクリフはキリトの《二刀流》が
巷
(
ちまた
)
で口の
端
(
は
)
にのぼる以前は、約6000人のプレイヤー中、唯一ユニークスキルを持つ男として知られている。
十字を
象
(
かたど
)
った一対の剣と盾を
用
(
もち
)
い、攻防自在の剣技を操るそのスキルの名は《神聖剣》。俺も何度か
間近
(
まぢか
)
で見たことがある。圧倒的な防御力だった。彼のHPがイエローに陥ったところを見た者は1人もいないと聞く。もちろん俺も見たことがない。大きな被害を出した50層のボスモンスター攻略戦において、崩壊寸前だった戦線を10分間単独で支え続けた
逸話
(
いつわ
)
は今でも語り草となっている。
ユニークスキルを持たない俺が、そんな化け物みたいなプレイヤーと戦うのだから、キリトとアスナが心配するのも無理はないだろう。
不安な様子を見せる2人に対して俺が冷静に言う。
「……俺は確かめたいんだよ。ヒースクリフが何者なのか……」
「どういう意味だ?」
「お前は気にしなくていい。とにかく心配は無用だ」
「……お前の強さを疑ってるわけじゃないが……それでも心配になるよ。結果はともかく、俺が交代してやってもいいんだぞ」
キリトの優しさを無にするように言い返した。
「必要ない。俺が自分の意思で決めたことだ。戦いでは誰も嘘はつけない。ヒースクリフの秘密を握る唯一のチャンスかもしれない。だから引き下がるつもりはない」
この時の俺の言葉を、キリトとアスナは恐ろしいくらい実感がこもっているように感じた。
「アスナ、考え方によっちゃ、目的は達成できるとも言えるぞ」
「え、な
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