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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
二刀流
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が、家具に命中したら粉砕(ふんさい)していたに違いない。

「おわっ、殺す気か!」

大げさに喚く店主に、ワリィ、と右手を上げてキリトは再び椅子に沈み込んだ。

エギルは今、キリトが昨日の戦闘で手に入れたアイテムを鑑定している。時々寄声を上げているところを見ると、それなりに貴重品も含まれているのだろう。

下取りしてもらった売上げはアスナと山分けすることにしていたが、そのアスナは約束の時間を過ぎてもさっぱり現れない。フレンドメッセージを送ったのでここに居ることはわかってるはず。

既に待ち合わせの時刻から2時間が経過している。ここまで遅れるからには何かあったのだろうか。やはり無理矢理にでもついて行くべきだったか。込み上げてくる不安を抑え込むように茶を飲み干す。

キリトの前の大きなポットが空になり、エギルの鑑定があらかた終了した頃、ようやく階段をトントンと駆け上がってくる音がした。勢いよく扉が開かれる。

「よ、アスナ……」

遅かったじゃないか、という言葉をキリトは呑み込んだ。いつものユニフォーム姿のアスナは顔を蒼白(そうはく)にし、ハァハァと息切れをしながら大きな眼を不安そうに見開いてる。両手を胸の前で固く握り、2、3度唇を噛み締めた後。

「どうしよう……キリト君……」

と泣き出しそうな声で言った

「大変なことに……なっちゃったよ……」

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