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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
二刀流
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いるが、大剣の重さと
痺
(
しび
)
れるような衝撃に苦戦させられる。HPバーがグイッと減少するのがわかる。
「ぐ、重い!!」
たかがデータ状のモンスターにここまで苦戦されたのは初めてじゃないが、このままではとても支えきれない。離脱する余裕もない。一瞬、《カブトゼクター》を呼んで変身しようとも考えたが、運悪くキリト達がここにいる。正体を知られないため変身はできない。
だがみすみす殺られるつもりはない。そう思った時、キリトの叫び声がこのエリア全土に響いた。
「ネザー!アスナ!クライン!10秒だけ持ちこたえてくれ!」
キリトが叫ぶと、俺が右手の剣を強調して悪魔の攻撃を弾き、無理矢理ブレイクポイントを作って床に転がった。間髪入れず飛び込んできたクラインが刀で応戦する。
だが奴の刀も、アスナの細剣も速度重視の武器で重さに欠ける。とても悪魔の巨剣は
捌
(
さば
)
ききれないだろう。キリトは左手を振り、メニューウィンドウを呼び出す。
何か《切り札》の登場か、と思いながら俺はキリトを直視する。だがそんな暇もなく、片手剣でグリームアイズの攻撃に応戦するので精一杯だった。
ウィンドウの操作にはワンミスも許されない。
早鐘
(
はやがね
)
のような鼓動を抑えつけ、キリトは右手の指を動かす。所持アイテムのリストをスクロールし、1つ選び出してオブジェクト化する。装備フィギュアの、空白になっている部分のそのアイテムを設定。スキルウィンドウを開き、選択している武器スキルを変更。
全ての操作を終了し、OKボタンにタッチしてウィンドウを消すと、背に新たな重みが加わったのを確認しながらキリトは頭を上げて叫んだ。
「いいぞ!!」
クラインは一撃喰らったと見て、HPバーを減らして退いている。本来ならすぐに結晶で回復するところだが、このエリアではそれができない。現在悪魔と
対峙
(
たいじ
)
している俺とアスナも、数秒のうちにHPは5割を下回ってイエロー表示になっている。
キリトの声に、背を向けたまま頷くと、俺は全身の気合を解放するように、剣技を突き放った。
「ハアァァァ!!」
蒼き残光の一撃は、空中でグリームアイズの剣と衝突して火花を散らした。大音響と共に両者がノックバックし、間合いができる。
「スイッチ!!」
そのタイミングを逃さず叫ぶと、キリトは敵の正面に飛び込んだ。
硬直
(
こうちょく
)
から回復した悪魔が、大きく剣を振りかぶる。
炎の軌跡を引きながら打ち下ろされてきたその剣を、キリトは愛剣《エリュシデータ》で弾き返すと、間髪入れず左手を背に回して新たな剣の柄を握った。抜きざまの一撃を悪魔の胴に見合う。初めてのクリーンヒットで、ようやく奴のHPバーが眼に見えて滅少する。
「グォォォォ!!」
憤怒
(
ふんぬ
)
の叫びを
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