暁 〜小説投稿サイト〜
Sword Art Rider-Awakening Clock Up
軍の意向
[7/10]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
一斉に声を上げた。
「お会いできて嬉しいです!」
「血盟騎士団のアスナさんですよね!?」
「俺以前からファンなんです!」
「どうか俺と握手してください!」
「いや、俺と!」
5人全員が我先にと口を開いてアスナに近づこうとする。アスナがそんな状況に少々戸惑う中、キリトはまるで有名な大スターを守る警備員のように体全体を使ってガードした。
ガードしながら振り返ると、アスナに向かって言った。
「……ま、まあ、悪い連中じゃないからな。リーダーの顔はともかく」
と言った途端、今度はキリトの足をクラインが思い切り踏みつけた
「痛!ク、クライン……」
「へへへ、さっきのお返しだ。誰の顔がなんだって……」
その様子を見ていたアスナが、我慢しきれないという風に体を折るとくっくっくっと笑い始めた。クラインは照れたようなだらしない笑顔を浮かべていたが、突然我に返ってキリトと肩を組むと、アスナから背を向けて小声で聞いてきた。
「ど、どういうことだキリト?」
「ああ、えっと……」
返答に
窮
(
きゅう
)
したキリトの
傍
(
かたわ
)
らにアスナが進み出てきた。
「こんにちわ。しばらくこの人とパーティー組むのでよろしく」
とよく通る声で言った。俺は内心で、えっ今日だけじゃなかったの!?と
仰天
(
ぎょうてん
)
し、クライン達が表情を
落胆
(
らくたん
)
と
憤怒
(
ふんぬ
)
の間で眼をまぐるしく変える。
それだけでなく。
「「「「「え〜〜!」」」」」
とクライン逹《風林火山》のメンバー全員が一斉にガッカリとした表情を浮かべた。
やがてクラインがギロッと殺気充分の視線をキリトに向け、
歯軋
(
はぎしり
)
に乗せて唸った。
「キリト、てんめぇ……!」
これはタダでは解放されそうにない、と俺が肩を落としたその時。
「その辺にしろ」
と聞き覚えのある声が《風林火山》のメンバー逹の後ろから響いた。声に反応した全員が振り向くと、そこに立っていたのは、紺色の髪に、赤い瞳、フードを被った、キリトもよく知る少年だった。
「おお、そうそう。こいつも一緒だった」
クラインは今更思い出したように、一番後ろの位置にいた控えめな俺を眼で指した。
俺の姿を捉えたキリトは驚き、自分の《索敵》スキルに反応しなかったことを思い返した。クライン逹を止めていたせいで気づけなかっただけだと思うが、俺が風の如く現れ、風の如く消え去るのはいつものこと。もう慣れてしまったのだろう。今更驚きようもなかった。そう自分に言い聞かせたキリトは在り来たりの質問をした。
「ネザー、クラインと一緒に攻略しに来たのか?」
「いや、クラインとそのギルドメンバーとは、この迷宮区で鉢合わせただけだ」
キリトは
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ