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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
白黒の交流
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ンスターのいないフィールドでここまできっちりした隊形を組みのが珍しい。
仮に、集団を構成する者達のレベルさえわかればその正体もある程度推測できるのだが、見ず知らずのプレイヤー同士ではレベルはおろか名前すらもカーソルに表示されない。安易なプレイヤー
殺人
(
キル
)
を防ぐためのデフォルト仕様だが、こういう場合は直接目視して、その装備からレベルを推測することが必要となる。
俺はマップを消し、集団プレイヤーを確認しようと道を外れて土手を這い登り、
背丈
(
せたけ
)
ほどの高さに密集した
灌木
(
かんぼく
)
の茂みを見つけてその陰にうずくまった。道を見下ろすことのできる絶好の位置だ。
やがて俺の耳に、ザッザッという規則正しい足音がかすかに届き始めた。曲がりくねった小道の先からその集団が姿を現した。
全員が剣士クラスだ。お揃いの黒鉄色の金属鎧に濃緑の戦闘服。全て実用的なデザインだが、先に立つ6人の持った大型のシールドの表面には、特徴的な城の印章が施されている。
前衛6人の武装は片手剣。後衛6人は巨大な斧槍。全員ヘルメットのバイザーを深く降ろしているため、その表情を見て取ることはできない。一糸乱れぬ行進を見ていると、まるで12人のまつたく同じNPCがシステムによって動かされているように思えてくる。
もはや見間違いようがない。彼らは、基部フロアを本拠地とする超巨大ギルド、《軍》のメンバーだ。
彼らは決して一般プレイヤーに対して敵対的な存在ではない。それどころか、フィールドにおける犯罪行為の防止を最も熱心に推進している集団であると言ってよい。ただ、その方法はいささか過激で、犯罪者フラグを持つプレイヤーを発見次第、問答無用で攻撃し、投降した者を武装解除して、本拠である黒鉄宮の牢獄エリアに監禁しているという話だ。投降せず、離脱にも失敗した者の処遇に対する恐ろしい噂も、まことしやかに語られている。
また、常に大人数のパーティーで行動し狩場を長時間独占してしまうこともあって、一般プレイヤーの間では《軍》には極力近ずくな、という共通認識が生まれていた。もっとも、連中は主に50層以下の低層フロアの治安維持と勢力拡大を図っているため、最前線で見かけることはまれだったのだが__。
俺が息を潜めて見守る中、12人の重武装戦士は、鎧の触れ合う金属音と重そうなブーツの足音を響かせながら整然とした行進で眼下の道を通過し、深い森の木々の中に消えていった。
現在SAOの囚人となっている数千人のプレイヤーは、発売日にソフトを入手できたことだけを見ても筋肉入りのゲームマニアだと思っていい。そしてゲームマニアというのは間違いなく《規律》という言葉からは最も縁遠い人種だ。2年が通過するとは言え、あそこまで統制の取れた動きをするというのは尋常ではない。おそらく《軍》の中
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