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Sword Art Rider-Awakening Clock Up
S級食材
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に足を止めた。

「ネザー君も一緒に食べない?3人分くらいは作れると思うけど」

「いらない。それにもし食べたいなら、そう言ってる」

俺は再び足を動かし、KoBの護衛2人が立つ出入り口から外に出て行く。その時、護衛の1人である長髪を後ろで束ねた男と眼が合った。__一瞬だが、あの男から何か不気味な何かを感じた。

しかし俺は、少しでも速くこの場から離れたいため自分が感じた《何か》を振り払い、早歩きで退散した。

残されたキリトは振り向き、エギルの顔を見上げて言う。

「じゃあ、そんな訳で、俺もお(いとま)させてもらうぜ」

「いや、待てよ……。俺達ダチだよな?な?俺にも味見くらい……」

「感想文を800字以内で書いてきてやるよ」

「そ、そりゃあないだろ!」

この世の終わりか、といった顔で情けない声を出すエギルに吊れなく背を向け歩き出そうとした途端、キリトのコートの(そで)をギュッとアスナが掴んだ。

「でも、料理するのはいいけど、どこでするつもりなの?」

「うっ……」

料理スキルを使用するには、食材の他に料理道具と、釜戸やオーブンの(たぐい)が最低限必要になる。キリトの寝泊まりしている宿の部屋にも簡単なものがあるにはあったが、あんな小汚いねぐらにアスナを招待できるはずも無い。

アスナは言葉に詰まるキリトに呆れたような視線を投げかけながら言う。

「どうせキミのことだから、部屋にはろくな道具もないんでしょ。今回だけは、食材に免じてわたしの部屋を提供してあげなくもないけど」

とんでもないことをサラリと言った。

台詞の内容を脳が理解するまでのラグで停止するキリトを気にも留めず、アスナは警護のギルドメンバーに向き直ると声を掛けた。

「今日はここから直接《セルムブルグ》まで転移するから、護衛はもういいです」

その途端、長髪の男が言った。

「なりません、アスナ様。こんな素性の知れぬ者を自宅に(ともな)うなど……」

《様》をつけて呼んだということは、この男も一種の崇拝者(すうはいしゃ)なのだろう。

「この人の素性はともかく、腕だけは確かよ。多分あなたより10はレベルが上よ、クラディール」

「私がこんな奴に劣ると……」

《クラディール》と呼ばれた男の顔が不意に、何かを 合点がてんしたように歪んだ。

「そうか……さっきの男は、あの《ビーター》。そしてお前は、奴の友人」

《ビーター》とは、SAOの《ベータテスター》に、ズルい者を指す《チーター》を掛け合わせた 蔑称(べっしょう)のことである。

そして、その悪名を背負っているのが、先ほどまでこの場にいたネザーというわけだ。

聞き慣れた悪罵(あくば)だが、何度言われてもその言葉
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