第8話 指摘をすると言うこと
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った。なのはとしても、再び質問されて答えられる自信がなかった。
その為にヴィヴィオは後日、なのはに内緒でトリルに会いに行き、直接彼から説明をしてもらって理解した。なのははヴィヴィオに内緒で、会話の後にはやてへ説明のメールを送ってもらって理解することができたのである。
本来、事の顛末をトリルははやてに話をしていたはずだった。
それはナナミへ話した時と同じ考えなのだろう。
そして彼女はシッカリと内容を把握していた。その証拠に彼女は、内容違わずにキチンとなのはに伝えていたのだった。
ところが、はやての話を聞いたなのはがヴィヴィオに伝えた内容は以下の通りだった。
はやての話によると、トリルが教えているアスレチック競技と棒術の教え子に『ナナミ・タカツキ』と言う女子高生がいるらしい。
彼女が異世界へ手紙を書いているのを偶然見つけた彼が声をかけた時に、彼女が異世界に数回ほど行っていることを知った。
彼が彼女に異世界へ遊びに行けるように頼んだら、向こうから了承されたので、自分たちにも話が回ってきた。
これが、なのはがヴィヴィオに伝えた内容だった。
「……ナナミさん? ……タカツキさん??」
「あぁ、コッチと同じだよ?」
ヴィヴィオがナナミの名前に困惑していると、なのはが優しく教えてあげたのだった。
ヴィヴィオの名前は、高町ヴィヴィオ。母親のなのはが日本式の呼び方だから、自分も同じ呼び方をしている。しかし、ミッドチルダは地球の英語圏スタイルだった為に、どちらが名前かを困惑していたのであった。
本来ならば、ナナミは高槻七海――日本式の名前であるのだが、イギリス在住の為にナナミ・タカツキ。英語圏スタイルを使っているようだ。
「ナナミさん?」
「そうそう」
基本、ヴィヴィオは相手を名前で呼ぶ。それを知っているなのはは、笑みを浮かべて彼女の問いに肯定したのだった。
確かに内容的には間違ってはいないのだが、かなり曖昧な説明であると同時に、肝心な部分を聞いていないことに気づいたヴィヴィオは彼女に向かって質問をした。
「それで、ママ? 異世界って、何処なの?」
「……あれ?」
「ママ?」
「…………」
彼女は娘の問いに疑問の声をあげる。そして微笑みを崩さずに、無言で通信画面を開くと何処かへ回線を繋いでいた。
暫しの沈黙のあと、回線が繋がり画面の向こうに1人の少女が現れたのだった。
「ハイハーイ……あっ、なのはさん?」
「久しぶり、リィン。はやてちゃん、いるかな?」
「お久しぶりです……ちょっと待ってくださいね?」
リィンと呼ばれた少女は画面から消えていった。
「…………」
横で2人の会話を聞いていた彼女は、全てを察知して苦笑いを浮かべていた。
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