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ViVi・dD・OG DAYS
第8話 指摘をすると言うこと
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界の文字を綴っていたのだった。

 そこに住む友人逹には、自分達が地球の言語を教えている。つまり、こちらの文字を綴っても伝わるはずではあった。
 しかし異世界の友人逹は、決まって地球の言語で手紙を書いてきてくれていた。それが自分達の間に異世界と言う壁など存在しないと言う、遠い地に住む親友の証しだと彼女達は感じているのだろう。
 だからナナミも親友の証しとして、向こうの文字を綴っていたのだった。

 とは言え、最初の頃は文字を覚えていなかった為に、言葉を書いてあるノートを見ながら綴っていた。
 ノートに書かれている文字を見られる可能性を考慮して、最初の頃は外出先では書いていなかった。
 しかし最近は何も見ずに綴れるようになったおかげで、外でも手紙を書くことが多くなっていた。
 仮に誰かに見られたとしても、内容はおろか、文字だとも理解されないのだろうからと。
 周りの人達は、まさか異世界への手紙を書いているなど思いもしないだろう。
『絵か記号を書いている』としか思われないと思う。そう判断しているから彼女は周りを気にせずに綴っていたのだった。

 そんな矢先。予期せぬ指摘に彼女は驚いていた。
 指摘をすると言うことは、自分の綴っているモノを文字と認識していると言うこと。そして文字の意味を理解していると言うこと。
 さらに、トリルが言った――
「ナナミちゃん“も”―――に行ったことがあるんだね?」
 この言葉に、彼が彼女の知っている異世界に行ったことがあると確信したナナミは、驚いた表情で聞き返していたのだった。

○●○

「いや、そうかなーとは思っていたんだけどね? ……そのキーホルダーを見た時から」

 彼は照れ臭そうに答えると、ナナミの鞄に付いているキーホルダーを指差した。

「それ、―――、―――、―――の特産品だろうな? って、思っていたから」
「――!?」

 確かに、彼女の鞄に付いているキーホルダーは何度目かの文通の際、3国の領主様より3国の勇者へと送られてきた特産品で作られたものだった。
 特産品を見ただけで、3国を言い当てた彼。

「…………」

 真相が知りたい。そんな好奇心旺盛な表情で見つめるナナミに――

「あー、うん。……まぁ、行ったことがあると言うより、その昔に3ヶ月ほど滞在していたことがあるからさ?」

 彼は苦笑いを浮かべて答えるのであった。

 彼の話によると、異世界とは彼女の知る世界以外にも無数に存在するらしい。
 そして、彼の現在の仕事先はミッドチルダと言う場所であり、彼女の知る異世界とは異なる形の魔法文化が栄えているようだ。
 更にその世界には異世界を結ぶ公共機関があって、各異世界への移動も可能なのだと言う。
 彼の話を聞いて、その異世界に興味
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