第6話 召還と転送
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「つまりは、そちらの世界からは簡単に行き来ができると言うことですか? ……そうなると、国の警備も考えなければいけないのか……」
「あっ、それなら大丈夫です。私達のように、一般の人が行き来できる場所は、時空管理局と言う組織で管理されている世界だけなんです。でも、それ以外の世界に関しては座標が特定されている場所に、管理局の次元航行船でしか行くことはできないんです。管理局は組織なので、きちんとした場合以外には訪れることはないと思いますし、それ以外の人が不法で来ることはありません」
「そ、そうか……ならば、安心して良いのですね?」
「はい!」
「? えっと、それは……フロニャルドの座標は管理局で把握していると言うことなのですか?」
「……えーっと……トリルさーん?」
話を聞いていたエクレは『簡単に次元を行き来できる』と言う点に、国を守る者として渋い顔をしながら考えごとを始めようとしていた。
そんな彼女に『異世界への行き来は管理局の管轄』であることを伝える。
同時に管理局の管理下である以上、不法な入国はないことを伝えた。
その言葉に表情を和らげて安堵の表情で訊ねるエクレ。
彼女の問いに満面の笑みで答えるヴィヴィオであった。
しかし隣で会話を聞いていたミルヒは疑問の表情を浮かべて、ヴィヴィオに対して疑問を投げかけるのである。
彼女の話では『座標を特定できない場所へは来訪できない』と結論が出ている。
しかし自分の知る限り、彼女達の言う『管理局』から来訪を受け入れたことは1度もなかった。
では、どうやって座標を把握していたのか? 彼女は、その点について質問するのだった。
彼女の問いに自分では答えられないと判断したヴィヴィオは、後ろを振り向いてトリルを呼ぶことにした。
その声に気づいて近づいてきた彼に――
「――座標は管理局で把握しているんですか?」
唐突に訊ねたのだった。またもや『O・HA・NA・SHI』スキルを発動する彼女。
しかし、今回の相手は高町親子を良く知り、そのスキルと幾度となく受けてきた彼。
ごく自然の流れで彼女の問いに――
「まぁ、そうなるのかな? 正確には、俺とイグリルくん――あっ、今日の来訪に協力してもらった次元航行船の艦長で、管理局の人間なのですが……10年ほど前に、とある要請を受けてフロニャルドに数ヶ月滞在していたことがあるのです。ただ、以前の座標では少々遠い場所に位置していた為……シンクくん達に話を聞いて、大草原の位置を特定したのです」
途中までをヴィヴィオに――そして、イグリルの名前を出した瞬間にミルヒ達が知らないことを理解して彼女達へ紹介するべく、視線を変えて敬語で説明をしていたのだった。
とは言え、別に耐性がついていたから対処
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