第4話 トリル ・ グレアム
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の外見――3人とも獣耳と尻尾を生やしている。つまり全員がフロニャルドの人達であることをヴィヴィオ達は知った。
とは言え、国によって獣耳と尻尾は見た目的に違うようなのだ。
ミルヒ達の住まうビスコッティ共和国は――差し詰め、地球で言うところの犬耳と尻尾なのだと思う。
だがシンクは彼女達とは違い、外見的に自分達と同じように見えた。
そもそもトリルとの知り合いであったことから多少は理解していたのだが、彼は地球の――日本人の父とイギリス人の母を持つ、イギリス国籍で日本在住であるハーフの少年だと言うことを知らされる。
日本は母であるなのはの生まれた国。イギリスはグレアム氏の生まれた国やトリルの育った国の為、詳しくはないが2つの国のことを知っているヴィヴィオ。
そんな彼の紹介を、彼女は先日のなのはとの会話を思い出して、心の中で吹き出し笑いをしながら聞いていたのであった。
○●○
「そうなんだ? それで――」
トリルが元気なことを確認したヴィヴィオは、聞きたかった部分を聞く為に相槌を打つや否や、言葉を繋げていた。それはまるで――ノックもせずに入ってきた母親の言葉に驚きも怒りもせず、ごく自然と言葉を返していた時のように何も疑問を持たずに、彼の話を棚上げして先を促していたのだ。
とは言え、元気だと確認できれば彼のことなど別にどうでも良いと言うことではない。
当然、だから存在を忘れていたかのように、突然思い出して付け足した訳でもないのである。
ただ彼女にとって、もっと知りたい部分が存在したから言葉を繋げたのであった。
元より、彼のことなら自分でも知ることができる。彼自身の話なら自分で後で連絡をすれば済む話なのだ。
しかし、彼女が話してくれたことは彼女が話を進めなければ何も始まらない。
単純に話の続きを心待ちにしている読書家の彼女らしい理由なのであった。
そう、彼女は好奇心旺盛な初等科4年生。
勿論、初等科4年生全員が好奇心旺盛な訳ではないのだが、彼女は――
「自分が何をしたいのか、何が出来るのかもわからないから今は色々やってみる」
そう言う想いを抱き、ミッドチルダで流行している格闘技・ストライクアーツを始めた。
そして今では、初等科1年生の頃からの親友であるコロナ・ティミル。
初等科3年の最後の頃に無限書庫で出会い、親友となったリオ・ウェズリー。
彼女達3人で、ヴィヴィオの古い友人であるノーヴェ・ナカジマから指南を受けていた。
そして、こちらも古い友人である――無限書庫の司書長を務めているユーノ・スクライアとの縁で、無限書庫へも頻繁に通っていた。
その影響なのかは定かではないが、本を読むのが好きな女の子。本好きが高じて、無限書庫司書の資格を有するほどであった。
きっと
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