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ViVi・dD・OG DAYS
第2話 初めて ・ 久々 ・ フロニャルド
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は、その最敬礼に敬礼で返すと通信画面を閉じるのだった。

☆★☆

 通信画面が消え、視界には目の前の景色が広がっている。
 到着したとは言え、約束はこの場所になっているのだ。
 つまり迎えが来るまでは迂闊に動けない。その為、彼らはしばらくの間、目の前に広がる自然豊かな周りの景色を楽しそうに眺めているのだった。すると――

「――せんせーいっ!」

 何処からか自分達を呼んでいるのであろう、男の子の大きな声が聞こえてきた。トリル達は一斉に声のする方へと振り向く。
 彼らの眼前に映し出された光景。彼にとっては懐かしい――。
 そして他の者にとっては初めて目にする、シンク達が跨っている――鳥。
 いや、あれは鳥なのか?
 もしくは、鳥なのだろうか? 
 はたまた、鳥なのかも知れない。
 さすがにあれは鳥であるべきだと思う。
 鳥と断言しても何不自由なく生活できるだろう。
 鳥である為の生活権をきっとこの国は与えているはずだ。
 まさに鳥と呼んでも問題が見当たらないほどの鳥だと推測する。
 この世に、あれが鳥ではないと反論するものがいるならば――少し、頭冷やそっか?
 きっとトリル以外の者達の頭の中では、こんな議論が渦巻いていたのだろう。

 つまりは鳥なのだろうと言う結論を抱いてはいるものの、何となく決定ができない状況――
 そう、初めて目にするあまり、取り()止めもないことを考えていたのかも知れない。
 彼女達の表情から、失礼だとは思うが何となく思考を脚色してみたトリルは吹き出し笑いを堪えながら彼女達を眺めていた。
 
 そんな彼女達の視界の先。鳥に跨り、満面の笑みを浮かべながら大きく手を振る1人の男の子を先頭に、微笑みを浮かべる数名の少女達がコチラへと近づいてくるのが見えたのであった。

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