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ViVi・dD・OG DAYS
第2話 初めて ・ 久々 ・ フロニャルド
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を横目に、大人達は空中に映し出された通信画面に向き合っていた。

「本当に悪かったね? まさか、私用で航行船を使わせて貰えるなんて……感謝しています。イグリル提督」

 今回のフロニャルドへの来訪の発案者であり引率者。
 そして、シンク達となのは達のどちらとも交友のある――イギリスとミッドチルダの二世界を行き来している男性。
 トリル・グレアム――トリルは通信画面に映る、次元航行船・メプレイバの艦長席に座る濃紺の制服に身を包んだ男性、イグリル・マルケス提督に最敬礼をするのだった。
 横に並ぶなのは達も彼に倣い最敬礼をする。しかし、なのは達にとっては当然と言えば当然の話なのだろう。
 とは言え、彼女達の最敬礼は乗せてもらった敬意でしたものではない。
 彼は時空管理局本局。次元航行部隊の統括本部長補佐。
 所謂、本局現場組の実質ナンバー2――直接的な接点はないにしろ、彼女達の上官に当たる人物なのである。

 余談ではあるのだが、本局現場組のトップは現在、クロノ・ハラオウン提督が就任している。
 彼は所謂、フェイト・T・ハラオウン執務官――通称『フェイトちゃん・フェイトさん・フェイトママ』の『お兄ちゃん』である。

「いやだなー、自分と先輩の仲じゃないですか?」

 イグリルはトリルに対して苦笑いの表情を浮かべながら会話を続けるのだが――

「先輩の命とあれば! 例え火の中、水のな――」
「おいっ! 本職の彼女の前で軽はずみな言動は慎めっ!」

 軽い口調で放った言葉を、怒気の含んだ強い口調でトリルに諌められるのであった。
 彼の言う彼女とは、なのはを始めとする管理局勤めの全員を指しているのだが、特に――
 元々はなのはの教え子であった、スバル・ナカジマ――現在は防災士をしている彼女に対して言ったことだった。
 スバルの仕事は災害救助。文字通り、救助の要請があれば火の中や水の中へと命懸けで赴く職業である。
 実際に命を賭さないのに火の中や水の中へと赴くなどと言う冗談話を、実際に命を賭す現場へと赴いている相手に向ける――それは彼が1番忌み嫌う話。
 トリルと旧知の仲であるイグリルは彼の性格を熟知していた。そしてスバルのことも知っている。
 彼はトリルの言葉を受け瞬時に姿勢を正すと――

「――私の失言でした。……スバルくん、申し訳なかった! 他の皆も、不快な思いをさせてしまって……すまなかった」

 深々と頭を下げ全員へと謝罪をするのであった。
 しばらくして、イグリルの元に別の通信が入る。彼は通信を開き画面に向かって頷くと――

「そろそろ出航の時間のようです。では、1週間後に迎えに参りますので――よい旅を!」

 簡潔にそれだけを伝える。その言葉に再び最敬礼を向けるトリル達。
 イグリル
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