暁 〜小説投稿サイト〜
HUNTER×HUNTER 六つの食作法
016話
[2/3]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
踏ん張った」
「シャネルも人が悪いな……だが、皆気を付けて……危険だと思ったら直ぐに帰ってきてくれ……!」

それがクラピカの切実な願いだった、確かに復讐も遂げたい。だけれどもこの大切な仲間達を失いたくなどない、自分の身勝手な復讐心のためだけに………。

「解ってるよクラピカ、危険だと思ったら直ぐに逃げる。これでも俺、ハンター試験の時に一日ずっとヒソカを尾行してたんだから」
「おいおいすげえな。良くあの変態ピエロにバレなかったな」
「まあそれなら合格だな……後ゴン、後で殴らせろ」
「なんでぇ!?」

若干コント染みたやり取りの後、追跡組は"絶"を使用し気配とオーラを完全に絶ち一気にジャンプして建物の屋根へ飛び乗って旅団の追跡を始める、細心の注意を払いつつ……。広場を抜けて小道を進んで行く二人を追いつつ隠れながら進んで行く3人。

「(やばいな、どんどん人気の無い方に……。奴らは何処にいく……流石に尾行はバレてるだろうしな。ならこれは、罠か?)」

暗殺者として育てられたキルア、相手を尾行する際のノウハウは叩きこまれている為その尾行は完璧な物、だが故に相手の行動の真意をより深く探ろうとしてしまっている。

「(気づかれていなくてアジトに戻るのだとしたら尾行は大成功……罠即脱出、アジトならまだ追うべき……否あいつらの態度に不自然な点は無い、続行だ!!)」

どんなに訓練を積んでいる人間だとしても尾行されていると気づいた時にはほんの僅かな態度の差が出る、それを見逃すが無いという自信から尾行は続行するべきだと判断しそれをシャネルとゴンに知らせる。そして尾行は更に人気が無い場所へと続けられ、遂には人の気配が完全に絶たれるほどの場所(廃墟)へとなった。

『シャネル、キルア如何思う?』
「誘っていると思って間違い無いだろうな。姿を確認出来ていないが尾行されている事は解ってるから姿見せろって言いたいだろうな」
『ああ俺も賛成。でも待ち合わせの可能性あり、まだ様子を見る』

廃墟の4階にそれぞれ陣取り二人組を見張る、唾を飲み込む音すら響きそうな空気の中で携帯の音がなった。3人は何か怪しい動きを見せたら即離脱と決め込み様子を見る。男の方、ノブナガの携帯がなった。携帯を取り何かを話している……そして

―――キルアの方へと視線を向けた。

「「「っ!!!!」」」

全身に感じる強い殺気と危機感に全員が同時に地面を蹴って離脱を試みようとした。だが……既に部屋の出口にはそれぞれ人間が立って出口をふさいでいた。

「よお〜何処行くんだお前」
「ッ!!(退路を……!)」
「逃げようって思わないでよね」
「(おいおい此処4階だよな……!?)」

窓があった位置にも既にもう一人が立っていた。完全に退路を塞がれている
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ