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逆襲のアムロ
37話 まだ見えぬ夜明け 3.11
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レスを与えた事での影響で変化を遂げるだろうと予測しただけに過ぎない。実際にサイコミュが在り得ない動きを見せたことで始めた話だ」

アムロは大体話を聞けたことで今まで聞いた話を振り返りシャアの冒されていたものを収容した箱について改めて聞いた。

「シャア、パンドラボックスについて知っていることを教えて欲しい」

「パンドラボックス・・・。アレはサイアムが財力を使って希望として開発した感応波の集約システムだ。その密度たるもの際限を知らない。サイアムは私が抱えていた幾億という感情を収容したとも聞く。脳波を吸い上げてエネルギーとして演算変換処理できる装置だそうだ。理論的にはそれを実用の装置へつなぐことでの爆発的な作業効率の向上が図れると」

「サイコフレームの様なものか」

「アレは操縦者の意識をアウトプットしているだけだ。パンドラボックスとの大きな違いは一つ一つの収容できる感応波の力など大したことはない。それが数千、数万という微小な感応波の集合体は私らの様なニュータイプを凌ぐ力を有する」

「・・・シャアとサイアムの仕掛けによるこの世界の歪な流れ、オレたちと一緒にタイムワープしてきた世界の感情がララァへ流れ込み覚醒。シロッコの暗躍とサイアムの残りの仕掛け。もうないよなシャア」

「ああ、私の仕掛けたものは全て終わった。思想の解放を目指しゴップに働きかけてサイアムの持つ切り札を運んでもらったのだが・・・」

「オレが運搬した彫像か」

シャアは頷く。

「そうだ。しかしキレイさっぱりとあの巨体の巨砲に吹き飛ばされた。政治機能と共にな。計算外だった。まあ今までも計算などしていなかったがな。最初ぐらいなものだ」

シャアは肩をすくめた。アムロはシャアが操作できたものを興味本位で聞いた。どうやら連邦の緒戦の月での安全な開発と厭戦でのジオンと連邦の長期化の働きかけだった。だからグラナダがジオン基地になって尚フォン・ブラウン市で見過ごされていたのだと。更にキシリアとビストとのやり取りも関係があったそうだ。敵も味方もあったものじゃないとアムロは思った。

「地獄の沙汰も何とやらだな」

アムロがそうぼやく。シャアは少し笑い、ラウンジをアムロを残して後にしようとした時、
ふと振り返りアムロへ真剣な顔で話し掛けた。

「アムロ・・・、お前はこの世界で一体何を成し遂げたい?」

唐突な質問にアムロは返答を窮した。暫く考えてから答えた。

「最初は自分の知識で戦争の早期終結を目指した。そうすればララァとの悲劇や他の悲劇を避けることができると。ただ・・・ただ単純な事を考えていた。今もそれを願う。起きている事態が誤っているならばオレはそれを止める」

シャアはその返答に悲しそうな表情をした。

「・・・いつかお前へ人
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