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逆襲のアムロ
37話 まだ見えぬ夜明け 3.11
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、敗北者だったとアムロは感じていた。

「私は当初道標はそれでも生きていく可能性へと向いて行くと考えていたが、滅びの道もあるという可能性も人の進化の果てにあるのかもしれない」

「・・・ララァの存在か・・・」

シャアは座っている椅子を回転させて窓に背を向ける状態になった。

「それだけじゃない。あの砂嵐のこと。人は全てがララァの様な存在になる可能性があるということだ」

「みんなが?」

シャアは席から立ち上がった。アムロも振り向きシャアを見る。

「私は傍観者として中途半端な存在だった。どうでもよいと思っていても、ララァの存在に危機感を覚えても何もできない。陰ながらなるべく人の答えを導いていくようにゴップを使って。こうしてお前たちの前に現れたのは物事の終局へと向かう為特等席で鑑賞しようと思ってな」

誰もが怒りに感じるような挑発にアムロはため息を付く。

「・・・みんなの前でそんな話をするなよ。吊し上げに遭うぞ」

「わかってるさ。私の今の身分はゴップの旧次席秘書官だからな」

「それで今は何と名乗っている?」

アムロはまさかシャアと名乗る訳にはいかないだろうと思っていた。しかし名は要る。ふと思いつく名前があった。シャアはその名前をアムロの前で名乗った。

「今はお前も知るクワトロ・バジーナだ。名前の取得にしても容易かった。一度使ったことある名前だからな。馴染みもある」

シャアは笑みを浮かべた。アムロも微笑を浮かべていた。
名前の取得にしても、以前本来のシャアが使用していた偽名であった。
同姓同名などいることが常識で連邦という大所帯になると、あまり調べもしないらしい。

そしてシャアは直ぐ真顔になった。

「お前らはシロッコと対峙する。シロッコも私がテコ入れした一人だ。その後サイアムの仕掛けが動くだろう」

アムロも真顔になり、サイアムの仕掛けについて尋ねた。

「サイアムのだと?オレも仕掛けられた一人だが、そんなのがいるのか?」

「・・・私も実際には知らない。ただ私の傷を背負ったパンドラボックスをサイアムが使っては私とは別に目的を果たそうとしている。最もその意思は既にサイアムから離れているがな」

アムロは手を顎にやり思考した。そしてシャアに質問を投げかけた。

「いずれにせよ答えは誰もに分からない。お前らの仕掛けを全て解いた時に何かが分かるということで良いのか?」

「それでも何もわからないかも知れない。だがララァが覚醒を果たしたことは何らかの予兆であることは確かだ。時代が、世界がもうすぐ飽和状態にあるということだろう。それがこぼれ弾けた時、起こることは何たるかは想像もつかない」

「でもお前とサイアムが仕掛けたことだろう?」

「私らはただスト
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