37話 まだ見えぬ夜明け 3.11
[12/15]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ィターンズ艦隊を見据えていた。
* サイド3 空域
ジュドーとプルツーがZZとキュベレイMk-Uで偵察飛行かねてやってきていた。
グレミーはサイド6の農業事業を足掛かりに月のグラナダ市を取り入り、サイド3の取り込みに掛かる所だった。
如何せん厚くのしかかる威圧感と絶望感に気分の悪さを感じる2人が先遣隊を志願した。
グレミーも了承し、可能ならばギレン総帥の様子も確認して欲しいとのことだった。
もうそろそろズム・シテイのコロニーに辿り着く。しかしながら偵察隊も何もいない。
それも異様だった。この空域が全てが異様なのだが。
途中でコロニーを覗いた。人が暮らしていた。普通にだが普通でない。まるで生気が感じられない。
人が規則正しく並び行動をする。そこから外れることがない。
プルツーも作られたものだが、感情はあった。ここに居る者はそれがまるで感じられない。
争いもないようだから一種のユートピアだろう。だがその気持ち悪さが尋常でない。
「生きているのに・・・生きていない」
プルツーがそう漏らす。ジュドーも頷く。
「ああ。アイツらは何かされたんだ。その原因もこの空域に感じる感覚だ」
他のいくつかのコロニーも同じだった。そして2人はズム・シテイの近くまで来た。そこで2人はある残留思念を感じた。その感覚にジュドーはプルツーに問う。
「感じたか、プルツー!」
「ああジュドー。わかる。・・・彼があのコロニーへ行くように促している」
「何かわからないが、この思念は悪くない。元々行くところだったから行こう」
「わかったジュドー」
ジュドーとプルツーは2人でズム・シテイのコロニーへと入っていった。
* ズム・シテイ内 政庁
ジュドーとプルツーは無人のコロニーを闊歩していた。
大きな特徴的な政庁。その中へ誘われるよう入っていった。
歩く音しか聞こえない。ジュドーとプルツーは気味悪さを感じていた。
「・・・街が死んでいる」
「そう思うよ。でもここに何故誘われたのだ」
何か意味があるはずだとジュドーは思った。プルツーは何かに憑りつかれたの様に歩み出していた。
その動きにジュドーは声を掛けた。
「おっ・・・おいプルツー!」
それでもプルツーは歩みを止めない。そしてある無機質な壁の前に付き、手を使い壁に指で叩いた。すると前の壁が開き通路ができた。その中をプルツーは入っていく。
ジュドーは唖然としながらもプルツーの後を追った。その中はとても広い空洞で、下へ降りる延々とも続く螺旋階段が続いていた。まるで黄泉路へ落ちていくかのようだった。
「なんだこの暗い空間は・・・」
ジュドーはその終着点に辿り着く。勿論プルツーもそこに居た。そこは
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ