決着。そして伝説へ。
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――――!!」
ジュペッタがケタケタ笑いを浮かべながら出てくる。その笑い声が、熱くなりすぎるサファイアの頭を冷やしてくれる。
「シリア、あんたは怨みで技を出すエネルギーを切らすのを狙うならメタルバーストが打てなくなるのを確認してからとどめを刺しに来るべきだったんだ。回復封じ、シャドーダイブの
防御封じと攻撃回避……そして怨みとプレッシャーの技封じ。一見無敵に見えるけど実はそうじゃない。今のシリアは――その強さで相手を見下しててスキが出来てる。俺が知ってる幽雅なチャンピオンはそんなミスしなかった」
「……ちっ」
「それに――シリアは、今バトルしてて楽しいか?ワクワクしてるか?」
「はっ、くだらねえ。これはジャックのところに行くための踏み台のバトルだ。そうでなくても、俺にとってはバトルは勝つためだけにあるんだ。そんな感情、入り込む余地はねえよ」
「……だったら、俺がこのバトルでシリアをワクワクさせてみせる。そういうチャンピオンに、俺はなる」
「なら俺を倒してみろ……ギラティナ、眠る!」
ギラティナが瞳を閉じ、ヤミラミが折角削った体力を回復させる。回復封じの効果は終了したらしい。
「さらに!カゴの実の効果が発動し、俺のギラティナは眠りから覚める……これでお前のヤミラミの努力も無駄ってわけだ」
「いいや、それは違うさ。メガジュペッタ、影分身!」
ジュペッタの体が高速で分身していく。ギラティナは本体を見失う。
「またちょこまかと逃げるだけか?まだギラティナの技はある。波動弾!」
ギラティナの『気』が具現化し、蒼と黒と白が混ざったような光弾が放たれる。それはまっすぐにジュペッタの本体へ飛ぶ。格闘タイプの技ゆえにジュペッタにはダメージはないが――
「ふん、そこが本体か。竜の息吹だ!」
「もう一度影分身!」
本体を見抜き、攻撃が飛んでくる前に再び分身を作り出す。特性『悪戯心』の前に思うように手が出せないギラティナ。
「ヤミラミが教えてくれたんだ。ギラティナはスピードはそこまで高くない。メガジュペッタの速度には追い付けない。攻撃も直線的だ。いくら守りを無効化出来ても、そもそも当たらなければ意味がない」
「なら、怨みで技が出せないようにするまでだ!ギラティナ、やれぇ!」
「その前に倒しきる!メガジュペッタ、虚栄巨影!」
ジュペッタの体が巨大化し、その爪が怨みを込めるギラティナの体に傷を入れる。ナイトヘッド、シャドークローの両方の技を出すエネルギーが削られるがお構いなしだ。
「怨め!もっともっと怨め!」
「続けろメガジュペッタ、残影無尽撃!」
分身したジュペッタの影が伸び、無数の刃となり、ギラティナの翼を、体をさらに傷つ
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