暁 〜小説投稿サイト〜
『チロの物語』
『現実』

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僕が流那チャンの
愛情を
独り占めするのは
無理がある。

此処には20匹以上
住み着いてる。
寝床が与えられるのは
僅かな数だけ。
名前は結構みんな
もらってた。

それに、みんな
流那チャンの特別に
なってゴハンを
もらいたいから
チャント反応してる。

流那チャンは
できる限りの事を
してると思う。

おじぃちゃんに
貰ってる100円玉を
貯めては僕達の
ゴハンを買ってる。

おじぃちゃんが
毎日ゴハン
くれるわけじゃ
ないから...

あくまでも僕達は
野良猫にしか
すぎないんだ。

でも、流那チャンは
チャントみんなを
大事にしたいって
気持ちがある。
それをみんな
わかってるんだ。

だから、流那チャンが
泣いてると
みんな寄って行く。
嫉妬はしない。
もう絶対。

流那チャンが笑うなら
僕だってなんでも
したげたいって...
思うんだけど
出来ないのが現実。



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