原作開始
クラス代表決定戦
ISファイトォー……レディーゴー! new!
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い。むしろビットを操るセシリアの動かなさだった。
「そうだよ。何か変だと思ったんだ。ビットだけで攻撃するよりも、動きながらビットで牽制しながら退路を塞いで主兵装のあのライフルで狙い撃ちにした方がいい。それなのに、」
彼女に動く気配はない。そこで不意に修行の時に彼方が語ってくれたことを思い出した。
『オルコット嬢のブルー・ティアーズみたいな遠隔ユニットは、すごく集中力がいるんだよ。自分の身体の延長線上で動かせるISとは全然違う。空間を把握して、速度を計算して……とまあ、やらなきゃいけないことがたくさんあるわけだ。それを動き回りながら出来るようにするには、センスとそれなりの練習量がいるだろうな』
彼方が言っている通りだとすれば、もしかして彼女は動けないのかもしれない。
そう考えた一夏は、襲い来るビームの間を縫ってセシリアに肉薄した。
「おおぉぉぉぉ!」
GNソードを振り下ろしながら見えたセシリアの顔は笑っていた。
「かかりましたわね!」
その言葉と共にセシリアはGNソードを躱し、ガラ空きになった一夏の身体にスターライトmk-Vでビームを叩きこんだ。
後にこの映像を見た彼方はこう語った。
『そりゃお前、自分の弱点が分かってるんだからそれを克服するのは当たり前だろうよ』
「マズった!」
先ほど自分で考えていたビットの効率的な動き方に誘われていたのだ。ビットを使っていない自分でも思いつくようなことが、専用機として幾度も使っている彼女に思いつかないわけがない。
ビットを使っている間は操縦者は動けないと思わせ、肉薄してきたところにスターライトmk-Vを食らわせる。一夏が考えていたことこそがまさしくセシリアの作戦だったのだ。コーチをしていた彼方から一夏がBT兵器の弱点を知らされていると予想したうえでのものだった。
『一夏、彼方が言っていたアレを使う』
「彼方のって……アレか」
「上手く行きましたわ……これで、くあっ!?」
爆煙の中で、セシリアがほっと息をついていた所に一夏がいた方向からビームが当たる。しかし先程まで緑だったそのビームが、今は紅に染まっていた。
「貴方……その姿は一体なんですの?」
爆煙が晴れていくにつれて見えたその機体は今までスラスターから出ていた緑色のGN粒子ではなく、赤色のGN粒子をまとい、紅く染まっていた。
『もしどうしようもない状況に陥ったらこう言え。『トランザム』ってな』
「これが……トランザム……」
『ああ。ガンダムの切り札だ。ただ一つ気をつけろ。ある程度時間が過ぎると解除されて、機体性能が著しく低下する』
「破格なりにデメリットも大きいか」
一夏の
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