第03話 崩壊しなかった大地
[3/8]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
へ歩き出していた。
フラガ
「おっと、失礼。
その声は停戦を呼び掛けてきたのは君かな?」
光輝
「はい。コウキ・イチジョウです。民間軍事プロバイダー・ミスリルに所属しています。」
フラガ
「民間軍事プロバイダーねぇ。聞いた事はないが…、傭兵みたいなものか?」
光輝
「その解釈で概ね合っていますが、傭兵団と違ってもっと大きな組織です。
表のジン2機と捕虜6名は、私が捕獲しました。」
一同は驚きジンの方へ視線を移した。
フラガ
「あの薄緑のぐちゃぐちゃの…。」
光輝
「はい。硬化剤を使いました。
モビルスーツは機動兵器であり、硬化剤でその機動性を失えば只の鉄くずと同じです。」
フラガ
「そっそうか!?」
フラガはモビルスーツを鉄くずと言い切った光輝を呆れた眼差しで見ると同時に警戒をした。
フラガは光輝の姿を凝視している。
フラガ
「背中に付けているのは羽かな?それで飛ぶことが出来るのか?
でも武器は装備していないだろう?」
光輝
「百聞は一見に如かず。ご覧頂きましょう。」
光輝はそう言うと。ジンの方へ振り向いて手を右手掲げる。
手の先に光の粒子が集まり、ロケットランチャーに代わった。
デッキの端まで歩いて行き、安全を確認して空に舞い上がった。
ジンへ向かい100メートル程の距離でロケットランチャーを発射する。
ロケット弾はジンへ当たると液体をぶちまけた。
液体は乳白色からみるみるうちに薄緑に変化して固まった。
光輝はそれを確認すると翻って着艦デッキへと戻っていった。
着艦デッキでは全員がその様子をポカンと眺めていた。
光輝
「どうですか?」
フラガ
「『どうですか?』じゃないだろう!
先ず、そのロケットランチャーは何処から出した。」
光輝
「アイテムボックスですよ。」
光輝は当たり前のようにロケットランチャーを消した。
ナタル
「アイテムボックス!?」
ナタルは皆を代表するかのように叫んだ。
光輝
「言ってませんでしたね。私は魔法使いでコーディネイターです。」
みんなあんぐりとしている。理解が追いつかないようである。
マリュー
「わっ私も魔法で怪我を直して貰ったのよ。」
光輝
「あっ。返し忘れていました。
マリューさん、はい。銃弾です。」
光輝の開いた右手には一発の銃弾が乗っていた。
光輝
「御守り代わりにどうぞ。一部の戦士は自分で受けた銃弾を御守りにすると言います。
…。
…。
失礼、無粋でしたね。」
光輝が念じると魔法陣が現れて、銃弾がみるみるうちにハート形ペンダントトップに変わった。
左手からチェーンを取り出し、目の前でチェーンを通して改め
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ