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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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か」
「いや、戦車も気になるけど。そっちの皆とか、元気かなって」
「あーそれか。あぁ皆元気・・・なわけねーよ。全然元気じゃねーよ」
とアルベルトは少しキレ気味に言った。
「もうクタクタさ。徹夜も多くてやばいさ」
「おい、大丈夫かよ」
「まぁー、大丈夫だ。けど、そうしないと製作に時間がかかっちまう」
「そうか、すまない」
「何謝ってんだ。俺らだって自分たちで好きにやってるようなもんだからな。あ、ちょっと待て」
「うん?」
「よう、天桐君久しぶりだな」
突然、アルベルトではなく柴田が代わってきた。
「柴田さん、ご無沙汰です」
「おう、元気か。今日教室に行ったんだろ。どうだ進一とかちゃんとしてたか」
「えぇ、皆頑張りましたよ」
「そうかそうか。あぁ、こっちのことは心配すんなしっかりやってるからな」
「は、はい。けど、余り無理しないで下さいね」
「大丈夫だって。伊達にガキの頃から機械いじりをしてきた訳じぇねーからな」
「はぁ」
「おっと、じゃあまたな」
そう柴田が言うと、またアルベルトが代わった。
「とにかく、頑張りな。いずれこれよりももっと大変なことをするんだからな」
「あぁ、頑張るよ」
と天桐は答えた。
「じゃあ、また今度な」
「おう」
通話を切った天桐は携帯を机に置くと、そのまま床に就いた。


それから次の土曜日、天桐達は今日も戦車道教室で練習をやる。
彼ら5人は、土日か休日ぐらいでしか練習を出来ない。
ここに来るまでに30分以上かかる上に、平日は学校があり休む訳にはいかない。
放課後来て練習をしようと思ったが、この教室では基本夜間の練習を行わない。
それに、基本戦車道で夜間に行うことは稀にしかない。それなりに経験を積んだ者でも、意外と大変で危険なこともある。それを、まだ始めたばかりの天桐達が夜間練習をやるのは少し無理があった。
それから、午後の練習を早めに終え、全員は車庫に戦車を戻していた。
V号戦車の回りには天桐達5人がそれぞれ清掃や片付けを役割分担しえ行っている。
加埜と城ノ崎は砲身の清掃を、矢元は履帯に放水をして泥などを落としている。
そして、早間は空薬莢の撤去を行っていた。
「空薬莢か。手伝うよ。俺の方は終わった」
「先輩、いいですよ。自分でやりますから」
「二人でやった方が早いだろ。ほら貸せって」
と天桐は言って車外に出てた。
「ほら」
「はい」
と車内の早間から空薬莢を受け取った。
「よいしょ」
そのまま、空薬莢を外に置いてあったキャスター付きの空薬莢用ボックスへと入れた。
それを何度も繰り返し空薬莢全てを入れた。
「ふぅー」
と天桐は一息をつくと隣のシャーマンに目をやった。
するとハルナが偶々、シャーマンの砲塔から降りるのが見えた。
(あいつ
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