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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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、あの子に何かしたのか?」
加埜が弁当を食いながらそう聞いてきたが、
「してねーよ。初対面だ」
と言うと城ノ崎が
「士良に気があったりしてね」
とにこやかに冗談を言った。
「ぜってー、ちげーだろ」
と天桐は即答した。
すると城ノ崎は、ハルナの方を見て、
「まぁ、僕もそろそろ度が過ぎると思ってきたから、反撃の準備はしとくよ」
と妙な笑顔で言った。それに対して、早間以外は
(あぁー、あの女。終わったな)
と思った。
1時間の昼休みが終わり、午後の練習を再開した。


午後の練習は5時に終わった。
岡野は皆に
「では、皆さんお疲れ様でした」
そう言って、ハルナ達も
「「お疲れ様でした」」
とはっきり答えた一方で
「お、お疲れ様でした」「つかれした」「ふぅー疲れた」「おつ」「はぁー、もう終わるのか」
天桐達は疲れた顔をしてそう答えた。
そして、色々あったその日の授業は終わった。


帰りの電車で
「はぁー、疲れた」
天桐はそう言ってだらしなく席に座っていた。
「初めて戦車に乗ったけど、疲れたね」
城ノ崎は隣でそう言うと
「けど、操縦めちゃ楽しかったぜ」
矢元は意外と楽しめたのか笑顔だった。
「くそー、あと少し右を狙っていれば」
加埜は、今日初めての射撃練習で的を何度か外したことを根に持っていた。
「早く土曜にならないですかね」
と少しショックを受けている早間がそう呟く。
駅についた。天桐達は、そのまま駅の近くで晩飯を一緒に摂り、7時にその場で解散した。


夜11時
あれから家に帰った天桐は、家に帰ってからシャワーを浴びて、そのまま寝間着に着替え、クタクタになった体でベットに倒れ込んでいた。
初日から色々なことをやった挙句、環境による疲れも重なったので、大きな疲労が出たのだ。
すると、ゆっくり休んでいた天桐は突然、
「そうだ」
と机の上に置いてある携帯を取り、どこかに電話をかけた。
「もしもし、俺だけど」
「おう、士良。どうした?」
スピーカーからアルベルトの声が聞こえた。
天桐は、戦車の設計から開発製造を、アルベルトと柴田さんとその部下達が今どうなってるのか気になって電話したのだ。
「おう、行ってきたか」
「あぁ。行ってきたよ」
「どうだった?」
「まぁ、大変のなんの」
と天桐は今日教室であった大体のことを話した。
「まぁ、そうだろうな。いきなり新入りが入ってきた挙句、女子ではなく男子だったんだし。足を引っ張るなら、そりゃ怒るさ」
「いや、そうなんだろうけど、もうあれはそういうレベルじゃねーな」
「まぁ、いいさ。とにかく練習をしっかりやって本番で動けるようにしとけよ」
「あぁ、分かってる。それよりも、そっちの様子は?」
「あぁ。全体の4割ってとこ
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