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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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れから2時間近く、練習は戦車を走らせるから始めて、しばらくして砲塔を回す、砲弾を装填する、的に向かって撃つ、通信で相手と連絡をとる、周囲を確認して車長が4人に指示を出すと、5人それぞれ連携良く自分達の役割をこなせるように練習した。


そして、時間が過ぎていき、時計が昼の12時を示した頃。
岡野さんは腕時計を見て、
「さーて、皆さーん。そろそろお昼休みにしますよ」
と皆に伝えた。
「「はーい」」
とハルナ達は先にシャーマンで戻って行った。
昼食は、皆教室内で食べることになっている。
「今日のお弁当、何にした?」
ハルナが他の女子達に聞いた。
「私、唐揚げと春巻き(冷凍食品)」
「わたくしは、ちらし寿司と焼き魚と煮物を」
「・・・チーハン」
「ハルナは?」
「私は、これ」
と言ったハルナは自分の弁当を見せた。
ハルナの弁当はピンク色のケースに入った1段弁当であった。おかずとご飯と間で別れている。
おかずは明太子入り卵焼きと唐揚げにタコさんウインナー、ご飯は戦車の形になっている海苔に梅干しがのっていた。
「おいしそー、1つ頂戴」
と箸でハルナのおかずの1つを取ろうとしたナツコに
「いーや。一昨日もあげたでしょ。自分の食べなさいよ」
とハルナは弁当をナツコから離した。
「えー、だって私の冷凍だもん」
「それは自分がしっかり作らないのが悪いでしょ」
と言って断った。
「うー、けち」
「あらあら、いけないですわ喧嘩をしては。ミアキさん、よければわたくしの煮物をお一つ如何ですか?」
とナツコにミアキが自分の弁当を両手で掴んで言った。
「あ、サンキュー。どこかのドケチさんとは違うわ」
「あぁ、そういうこというの。ふーん、じゃあ来週から課題手伝ってあ―げない」
「あぁ、ごめん。ごめんてば。それだけはマジで勘弁して。お願いだって、アイムソーリーヒゲソーリだからさ」
と言って賑やかになっていた。
するとハルナが天桐達の方を見た。
そして、
「うわー、見てよ。男子のあれ」
ハルナがそう言って箸で天桐達を指した。
すると、そっちを見たナツコが
「全部コンビニのだ」
と言った。
天桐達はそれぞれコンビニのビニールから出した物を食べていた。
おにぎり、サンドイッチ、コンビニ弁当といったコンビニで売ってるものばかりだ。
「な、なんだよ。ジロジロ見んなよ」
天桐はそう女子達に言った。すると、ハルナは
「寂しい食事ね。一つあげようか?」
と弁当を持って向けてきた。
「よ、余計なお世話だ」
と天桐は顔をそらし拒否した。
だが、
「まぁ、あんたには上げないけどね」
とハルナは弁当を引っ込めた。
(こいつ、マジでむかつくな)
と天桐は腹が立ちながらおにぎりにかぶりついた。
「なぁ、士良。お前
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