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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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それな。ええと、一応」
と天桐は自分のポケットに入れている財布を取り出し中から
「ちゃんと、戦車道連盟公安委員会からちゃんと特別使用の免許を交付されるよ」
と見せるとハルナが何も言わずにそれを手に取った
(おいおい、何いきなり取ってるんだよ)
と思っている天桐を無視して免許を見回すハルナは、
「偽物じゃないのか。チッ」
と言った。
(ちげーよ)
と心でまた反論した。そして、最後に免許の顔写真をじっと見たハルナは
「へぇー、・・・アホ面ね」
と言って、天桐に免許を投げ返した。
それをキャッチした天桐は
(はぁー?いきなり何喧嘩売ってんだ。この眼鏡女、絶対こいつとは仲良くなりたくないわ)
と出会って1時間でお互い最悪な関係になった。
「さぁ、皆お喋りしてないで乗りましょう。練習始められないですよ」
岡野は天桐達に急ぐように言った。
「あ、すいません。というより俺達、戦車に乗ったことないんですけど。どうすれば」
天桐達は、本物に乗ったことがない故、戦車の正しい登り方や入り方を知らない、それを岡野に言うと
「あぁ、そうだったわね。けど、普通に乗ればいいのよ普通に」
岡野は当たり前のような顔をして言った。
「え?いや、ですからどっからどうやって登って入ればいいのか」
「こういうのは自分達自ら考えてやっていくのが一番覚えるのが早いの。だから、どう乗ればいいのかも自分で」
「は、はぁ」
(何だよそれ)
と訳が分からないまま返事をした。
「それと5人の誰がどのポジションかも決めてね」
「ポジション?あぁ、車長とか砲手とかいうやつですか」
「えぇ、V号の場合は車体に操縦手と通信手が、砲塔に砲手、装填手そして車長が乗るの」
「なら、俺が車長で加埜は砲手。あとは、」
と天桐が皆を方に顔向けると
「俺は操縦手をやるぜ」
「僕は通信手」
「なら、自分は装填手を」
他の三人は自分自身でポジションを決めてきた。
「分かった。じゃあ、皆はそれで頼む」
天桐は皆にそう伝え、
「さぁ、早く乗り込むか」
と言い全員は登り始めた。
5人共、砲塔と車体のハッチからそれぞれ内部に入り込み、自分達の配置についた。
「準備出来た?」
岡野が外から話してきた。天桐は砲塔のハッチから顔を出し岡野の方を見て
「はい」
と答えた。天桐は、岡野が肩から何か鉄の箱をかけているに気付いた。携帯用無線機である。
「では、これから指示を出すから通信手に無線をつけるように言って」
「はい。賢太、無線をつけてくれ」
と内部に向かって城ノ崎に伝えた。
「わかった」
城ノ崎は、隣に置いてある無線機に目をやった
「えーと、これかな」
とON/OFFと書かれた電源と思われるスイッチをONに倒した。
すると、
「聞こえてる?」
と無
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