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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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そんな驚く3人に、ハルナは大丈夫だってという顔をした。
この罰ゲームの内容を聞いた天桐達は少し不安がった。
まだ練習を始めて1週間ほどの天桐達には、ハルナ達への勝ち目が少ないことははっきり分かっていた。普通なら、この勝負逃げるのが賢い選択なのだろう。
だが、天桐はハルナの態度が(どうせ、びびって逃げるに決まっている。こいつらが、負けるに決まっている)と当たり前のように馬鹿にしているというのが嫌でも分かった。それに対して、どうしても退けない対抗意識に燃えてしまった天桐は
「ああ、いいぜ。呑んでやるよ」
と他の4人に確認もせず、堂々と答えた。
それを聞いたハルナは、
「そう、では来週、楽しみにしてるわ。帰りましょう皆」
「う、うん」「は、はい」「・・・」
動揺している3人と共に車庫を出て行った。
車庫に残された天桐達5人だけとなり、しばらく静寂が続いた。
それからなぜか、天桐は喋ろうとも動こうともしなかった。
そんな天桐の額には汗が湧き出ていた。今日も湿度が高くて車庫の中が暑いのもあるだろうが、これは別の原因で出ているものだと天桐自身は気付いていた。
なぜなら、背中の方で嫌な気を強く感じるからだ。
そのせいもあってか、天桐は後ろに居る4人へと振り返ることすら出来ないまま、時刻は夕方5時となった。


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