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メン・タンク・マッチ:MTM
初動編
MTM:初動編 第6話:「修練(きょうしつ)」Aパート
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ーい、男子諸君。皆に、自己紹介してね。右からどうぞ」
と言った。
そこで左端に居た早間から順に
「は、早間です。よ、よろしくお願いします」
「加埜だ」
「僕は、城ノ崎。よろしくね」
「チース、矢元でーす。ヨロシクね」
「ど、どうも天桐です」
と早間、加埜、城ノ崎、矢元、天桐と各それぞれの個性が出た自己紹介をしていった。
そもそもなぜ、5人がここに居るのか。
昨日、メンバー集めが終わった天桐達にアルベルトは、専用の戦車が完成するまでに戦車についての勉強や練習をするように言ったのだ。大会に出る為にも、戦車の知識・技術・経験はある程度付けた方がいいと考えたアルベルトは、どこか戦車が使えて練習が出来て指導もしてくれ所を探して用意してくれた。それが、電車で30分程度の距離にあり、町から一番近くで経営されてある岡野戦車道教室だ。ここで天桐達は、短期限定での生徒となり、しばらく勉強をすることになるのだ。
これを探すのにアルベルトは骨が折れたと言っていた。大会までに残り時間が少ない上に、メン・タンク・マッチのことを余り公に公表出来ていないため、大会のことを知らない所ばっかりであり、説明しようにも出来ないのが現状だった。それに男に戦車道を教えてくれるような戦車道の関連施設は中々ないは当然。寧ろ、怪しく思われるのが当然だった。そんな中、やっと見つけたのが、この岡野 友恵(おかの ともえ)という女性が運営する戦車道教室だった。アルベルトが何かの条件を提示したら謹んでOKしてくれた。更に、事情をある程度しか聞かず、こちら側のことは公に言わないとも約束してくれた。しかし、女性しか行わない戦車道を男性が行うのは一般的、戦車道を知る者にとって違和感があるのは当然だろう。天桐も最初は、女性しか行わない戦車道の教室で勉強をすることに若干の不安があった。しっかり、教えてもらえるのか上手くなれるのだろうかとそう思った。
「さて、皆さん。彼らについての説明だったわね」
だが、天桐達がここへ来た際、岡野さんが出迎えて真っ先に言ってくれたのだ。責任を持って皆さんを指導しますから安心して下さいと、そのお陰で今は不安が完全に消されていないとは言え、少しは余裕が出来た感じになった。
「実は、彼らは戦車道連盟の関係者で、しばらくここで戦車道の勉強をすることになりました。それで」
と岡野は彼女達に説明を始めた。勿論、説明内容はほとんど嘘だ。本当のことを余り知らないとは言え、しっかり約束を守って嘘として作り話を言ってくれた。
説明を聞き終えた彼女達も
「嘘、そんなことが」
「そうなんだぁ」
「なるほど、そうだったのですね」
「・・・」
と理解はしてくれたようだ。
(何とか納得してくれたのかな?まぁ、取り敢えず俺たちは余り怪しくないようにしないと。アルベルトが言うには、戦
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