暁 〜小説投稿サイト〜
Monster Fusion
The first season 〜人と獣〜
第一章 【獣の勇者】
第七狩 《初出動》
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ている。しかしそれを見ると何やら白い円のような紋章が大きくなったら小さくなったりを繰り返している。そして彼を包む装備。それはとてもモンスターの攻撃から身を守るには頼りない感じがした。黒で統一されたその装備はほとんど鉱石やモンスターの素材が使われていない。そしてそれは彼の身体にほぼ密着し彼の骨格やらが浮き出ている。

「マスター!?その恰好は一体.....」

なんだ、と言葉にしようとしたとき二人の頭上を大きな影が通り過ぎた。

「今度は何だ!?」

騎士長がその影を視認しようとしたとき

「あぁ、心配せんでもあれは味方やけ警戒せんでもいいよ」

「味方....!?あれが!?」

騎士長は息をのんだ。というのも、何らかの飛行物体にぶら下がっている人、あれは先日ハイダンに異動してきたハンターだ。

しかしそのハンターがぶら下がっているのは....

「....モンスターじゃないのか!?」

あの赤い鱗はどうみても火竜....リオレウスのものだ。

「そうだよ。やけどただのモンスターじゃなかよ。彼はモンスターフュージョン。」

「モンス....?」

「そ、まぁ見よき。ばりすごいけん!」

≪瑞花さん?俺の事誘っておいて秋炎のことばっかですね≫

「今のは...遠話石ですか?」

「そだよ。....何?涼ちゃん嫉妬しとるんww」

≪へいへーい!嫉妬なんて意外と女々しいな!≫

≪嫉妬なんてしてねぇよ!≫

「ホントに〜?」

≪じゃあわかりましたよ.....!≫

「ん?何が?」

その言葉が言い終わると同時に新参ハンターがさっきマスターが射ったババコンガ目掛けて落下した。

★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★


「何がって....まぁガキみたいなことなんですけどね。教えといてあげますよ。」

俺は二本足で起き上がったババコンガの頭上に到達したとき秋炎から手を離した。
それと同時に紅蓮爆炎刃を抜刀。

そして.....

「...ッスェイ!」

捻りを加えた斜め上段斬りをうなじにいれる。そしてその捻りを回転につなげ背筋を水平に切り裂く。しかし地面に着地しても回転は勢いが収まるどころかさらにスピードをあげる。その高速斬りのまま両足の腱を断裂させた。

そこから血が噴き出そうとする。しかしその一コンマ直前、紅蓮爆炎刃の爆破属性が発動した。
その爆破は血を一瞬で蒸発させ赤い煙へと化した。

ババコンガは赤い煙を吹きながらその場へ沈んだ。

俺は刀身から上がる煙を一振りしておさめ、イヤリング状になった遠話石に先ほどの言葉をつづけた。


「....俺が秋炎とタメを張れて嫉妬なんかする必要ないってことをですよ!!!」





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