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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Eipic14公開意見陳述会へ向けて〜Scout〜
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らないでください!」
クロノ君からの謝罪にかえって焦るティアナが可哀想になってきたから、「そんでクロノ君。ティアナに何を訊こうとしてたん?」話を戻す。
「いや。さっきの話の続きだが、執務官にはどうして?」
「あ、はい。元々は亡くなった兄の夢だったんです、執務官は・・・」
「兄・・・、ランスター・・・。そうか、ティーダ・ランスター一尉の妹さんか」
クロノ君の口からティアナのお兄さんの名前が出たから、「ご存知なのですか!?」ティアナが驚いた。
「ミッド地上本部の動向には、本局も常に気に掛けているからね。あの問題発言が飛び出した会見もリアルタイムで観ていた」
クロノ君はそう答えた。ミッドの地上本部と本局はホンマに仲が悪い。地上本部の防衛長官レジアス・ゲイズ中将は確かに優秀で実力もあって、人を惹きつける牽引力もあり、剛腕な政略家でもある。そやけど、ちょう行き過ぎてる感もあるんよね。本部長にしたってゲイズ中将の後輩やから、その思想に染まってしもうてるし。
「それに、だ。ティーダ・ランスター一尉の殉職について問題発言をしたエンツォ・マクドゥガル防衛次官。彼を辞職に追い込んだのはルシルだ」
「「え・・・?」」
クロノ君の発言に私とティアナは耳を疑った。私は「それホンマなん?」って訊いてみると、クロノ君は当時の事を話してくれた。本局のレストラン街でルシル君、クロノ君、ユーノ君の3人で昼食を摂ってた際に、件の問題発言をしたマクドゥガル次官の会見を観たらしい。
「その時のルシルの怒りっぷりは、いま思い返すだけでも恐ろしいよ。あの問題発言を聴いた直後からステガノグラフィアを使って、マクドゥガル次官の身辺を探り始めたからな。後日、マクドゥガル次官のスキャンダルが各局で報道された瞬間、ルシルがやったなとすぐに判ったよ」
「あー、ステガノグラフィアかぁ。なるほどな〜」
「あの、ステガノグラフィアとは一体・・・?」
「ルシル君の持つ電子戦魔法のことや。ネットワーク上ならありとあらゆるセキュリティをパスして、欲しいデータだけを奪取できるんよ。ルシル君がその気になれば、管理世界に住む人たち全てのプライバシーを丸裸に出来る」
ティアナに質問にそう答えると、「うわぁ・・・」ちょう顔を青くした。まぁ当然の反応やな。どんなセキュリティを用意してても、ステガノグラフィアの突破力には無意味やもん。本局のデータベースにすら、本局に気付かれることもなく侵入できるってゆうチートっぷり。ターゲットにされたら問答無用の降伏しかあらへん。
「あの、兄とルシルさんとの間で何かあったのでしょうか。ルシルさん、兄の魔法を使っていたんです。それに、次官を徹底的に追い詰めたのも、兄に対して何か思うところがあったのでは?と思えるんで
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